目の疲れに効果的な4つの漢方薬
症状別の漢方
ほとんどの場合が、屈折調節が上手くいっていない原因によるものです。
つまり眼鏡の度が合っていないか、老眼になっているのに眼鏡を使わない場合です。
眼鏡を調整すれば、その多くは回復するでしょう。
けれでも、むちうち症や頭部外傷によって自律神経が冒されると、目が疲れてくることがあります。
この場合は、それまで視力が良かったとしても、眼鏡が必要になったことのサインかもしれません。
ただし眼鏡を変えても目の疲れが残るという場合は、単純緑内障の可能性もあります。
この病気は最悪の場合、失明のおそれもあるので、眼科医の正しい診察を受けることが必要です。
目次
漢方は病後や高齢の方の場合に有効
眼鏡を調節するというのが大前提ですが、病後や高齢の方の場合なら、漢方を試みることで視力を回復させ、目の疲れがとることもあります。
ただし、若い人の遠視には用いません。
目の疲れに効果的な漢方薬
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
神経質で胃腸も弱く、めまいや動悸、頭痛を訴えて、次第に視力が衰えてきて目がとても疲れるという人に用います。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
神経質で血圧が高く、不眠の傾向があり、便秘がちで、精神不安定な人に。
八味丸(はちみがん)
腎機能の低下による老人性白内障、緑内障に用います。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
体力が中程度以下で、疲れやすく、口が乾き、朝に口の中が粘る人に適しています。