小児虚弱体質に効果的な4種の漢方薬
小児症状
小児虚弱体質は必ずしも遺伝体質ではありません
厳密にいえば、滲出性(しんしゅつせい)体質、アレルギー体質、腺病質(せんびょうしつ)(リンパ質)に分けられます。
小児虚弱体質の定義
滲出性体質とは、細菌やウイルス、あるいはホコリ、寒冷などの外的刺激に対する防衛反応が敏感なもので、がんこな湿疹・下痢・喘鳴(ぜんめい)(のどがゼーゼーいう)などを起こしやすいです。
アレルギー体質は、卵や牛乳、青身の魚などの特定な食品、薬物に対して異常な反応を示すもので、じんましん・嘔吐・ぜんそくを起こしやすいです。
腺病質は、神経質の同義語にも使われますが、リンパ腺(とくに頸部)のはれやすい体質をいいます。ふつう、幼児期に入ると自然に治ります。以上は遺伝がからみますが、過保護によることもあります。
漢方は子どもの半健康状態
小児虚弱体質はいわば子どもの半健康状態であり、こうした体質的なものの治療には、現代医学は比較的無力です。体力をつけながら、体質を改善する漢方の積極的使用をお勧めします。ただし、いずれの場合も長期連用が必要です。
小児虚弱体質の漢方薬
小建中湯
筋肉がやわらかで、疲労しやすく、寒がりで、夏は手足がだるく、血色のわるい子に。
小柴胡湯
神経過敏で、「かん」が強く、へんとうやリンパ腺をはらしやすい子に用いるとよいです。
柴胡桂枝乾姜湯
体力がなく、疲れやすく、微熱・寝汗・のどの渇き、セキなどのある子に。
六君子湯
胃弱で、血色がわるく、食欲もなく、手足がだるい、脈にも腹にも力がないものに。