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ぶり返すかゆみはなぜ起こる?美容薬剤師が注目する腸内研究にヒント

腸活

「保湿しているのに、なぜかまた痒くなる」

そんなぶり返す肌のムズムズに、心当たりはありませんか。

美容の現場で多くの相談を受ける中で、「一度落ち着いても、また繰り返す」という声をよく耳にします。

こうした相談に向き合う中で、私自身があらためて注目するようになったのが、腸内環境と肌状態の関係です。

かゆみは「肌表面」だけで起きているわけではない

最近の研究では、かゆみは単純に皮膚が荒れているから起こるものではない、という考え方が広がってきました。

肌の状態に加え、免疫のバランスや刺激の感じやすさ、体の内側のコンディションなど、いくつもの要素が重なって生じる感覚だと言われています。見た目が落ち着いていても痒みだけが残ることがあるのは、そのためかもしれません。

こうした背景から、今あらためて注目されているのが腸内環境です。

腸内細菌のバランスが乱れると、体の調子を整える働きがスムーズにいかなくなり、外からの刺激に対して過敏な状態になりやすいと考えられています。その影響から、肌の炎症が起こりやすくなったり、かゆみを感じやすくなったりする可能性がある、という見方です。

内側が乱れると、かゆみはぶり返しやすい

さらに、アトピー性皮膚炎の方は、腸内細菌の種類が少なく、体の調子を整える役割を担う菌が減っている傾向があるという研究結果があります。

つまり、薬で肌の表面が一時的に落ち着いても、体の内側が不安定なままだと、かゆみを感じやすい状態に戻ってしまう可能性があります。

そこで、スキンケアや外用薬に加えて意識したいのが、「腸活」です。

腸活の基本は、食事や生活習慣の見直しですが、忙しい毎日の中で完璧を目指すのは難しいこともありますよね。そんな時は、プロバイオティクスを含むサプリメントを取り入れることも、無理なく続けられる選択肢の一つです。

腸活は毎日続けることが何より大切です。自分に合ったやり方を見つけてみてください。

何度もぶり返すかゆみに悩んでいる方こそ、目に見える部分のケアだけで終わらせず、体全体が揺らぎにくい状態を目指してみてはいかがでしょうか。

【参考文献】Lee SY, et al: An Altered Skin and Gut Microbiota Are Involved in the Itch of Atopic Dermatitis. International Journal of Molecular Sciences 23(23): 14920, 2022.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36497188

<この記事の監修者>

水谷 優実

薬剤師・漢方養生指導士。調剤薬局での勤務経験を持ち、薬の専門知識に加え、漢方や栄養学の視点から体質改善をサポート。自身の出産後の不調を改善した経験から、腸内環境を整える重要性を広めている。薬に頼りすぎないセルフケアの提案を行っている。
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