「奇跡の薬」でも腸が激変?元に戻るのに4年かかることも
「奇跡の薬」と例えられることもある抗菌薬。細菌性の感染症治療に欠かせない存在ですが、その一方で腸内細菌には大きな影響を与えることが知られています。
抗菌薬、腸内では何が起きているのか

研究では、抗菌薬の使用後は腸内環境が乱れ、回復するまでに1〜2ヵ月ほどかかることがあると報告されています。
しかも、全体としては戻ったように見えても、菌種レベルでは完全に回復しない場合があることも分かっています。
また、その影響は最大4年続く可能性もあり、「飲み終わったらそれで終わり」ではないことが見えてきています。
薬剤師の立場からお伝えしたいのは、抗菌薬を必要以上に怖がるのではなく、正しく使ったあとに腸内環境をいたわる視点を持つことです。治療のためにも、用法用量を守り、医師の指示通りに服用しましょう。
腸内環境は、毎日のすっきり感や食生活のリズムだけでなく、健やかな毎日を支える土台としても注目されています。だからこそ、服用後の食生活まで意識することが大切です。
乱れた腸内環境を考えた食生活の整え方

腸内細菌の回復には、食事内容が最も重要であることが分かっています。
ポイントは、腸内細菌のエサとなる食物繊維を意識してとること。
野菜、海藻、豆類、全粒穀物などを日々の食事に取り入れることが大切です。さらに、ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品、オリゴ糖を含む食品も、腸内環境を意識した食生活に役立つ存在です。
ただ、忙しい毎日の中で、これらをバランス良くそろえるのは大変ですよね。
そんな方はサプリメントを活用することもひとつの選択肢です。
腸活を意識する方が増えている今、腸にやさしい成分が取り入れられるサプリメントの人気が高まっています。
腸活は一度だけ頑張るより、毎日コツコツを意識することが大切だからこそ、習慣化しやすい方法を選ぶことが大事です。
抗菌薬は、正しく使えばとても頼れる薬。
だからこそ、その後の体調管理まで意識できると理想的です。毎日の食事を整えながら、不足しがちな部分は腸活サプリで賢く補う。そんな続けやすい腸活が、これからの新しい習慣になるかもしれません。
【参考文献】Ng KM, et al: Recovery of the Gut Microbiota after Antibiotics Depends on Host Diet, Community Context, and Environmental Reservoirs. Cell Systems 8(2): 147–156, 2019.
<この記事の監修者>

水谷 優実
薬剤師・漢方養生指導士。調剤薬局での勤務経験を持ち、薬の専門知識に加え、漢方や栄養学の視点から体質改善をサポート。自身の出産後の不調を改善した経験から、腸内環境を整える重要性を広めている。薬に頼りすぎないセルフケアの提案を行っている。
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