胸や背中の痛みに効果的な4つの漢方薬

症状別の漢方

背中の痛みは、多くが疲労による筋肉痛です。
疲労さえ取れれば自然に治るはずです。
ただし、胸やお腹まで痛む、腰痛などをともなう場合は、それらの痛みが背中にまでおよんだ放散痛ですので、注意しなければなりません。

問題があるのは胸が痛む場合で、原因が複雑だからです。

考えられる病気

風邪でも筋肉痛として胸に痛みを感じるものや、心臓には異常のない心臓神経症も胸痛を起こします。

咳やくしゃみをしたときに痛みを感じるものは、気管支炎(上胸部)や肋膜炎(胸のわき)、あるいは肋骨の下のへりに沿って痛むときは肋間神経痛(ろっかんしんけんつう))などがありますが、肋間神経痛では発作的に痛みがおそうこともあります。
狭心症や心筋梗塞では胸が締めつけられるように痛みます。
いずれにせよ、胸痛が激しかったり、長く続いたりするようなら、医師の診察を受けましょう。

漢方は気管支炎と肋間神経痛の処方

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

風邪をひいて咳が出て、胸が痛み、水のような痰が出て、ヒューヒューと音がする場合に用います。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

咳が止まらずに顔が赤くなり、浮腫みがあり、粘液性の痰がうまく切れない人に。

桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)

体力がなく手足が冷え、貧血で、肋間神経痛による胸痛に効果があります。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

おへその周りに皮下脂肪が多く、体力がある肥満体の人の肋間神経痛に。

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