つわりに効果のある5種類の漢方薬
婦人症状
吐きけが主訴の生理現象です
妊娠初期に起きる生理現象です。妊娠四か月の末ごろには、自然に治まるのがふつうです。
症状
主訴は吐きけです。とくに早朝の空腹時におぼえることが多く、このときふつうは生ツバが出ます。ほかに、眠けをもよおす、全身がだるくなる、すっぱいものが食べたくなり、食物の好ききらいが変わる、のどが渇くなどといった症状もあらわれます。
吐きけがあるために食欲不振になることも多いですが、むしろ食べないで空腹でいると、ますます嘔吐感ははげしくなります。食欲はなくても、何か食べものを腹におさめたほうがよいです。とくに朝、起きがけに何か食べておくと楽になるものです。
漢方は副作用はないが
つわり止めにサリドマイドを服んで胎児が奇形になったのはよく知られるところですが、漢方薬にはそうした副作用はありません。ただし、できることなら、薬にたよらずに、つわりを克服するのが望ましいです。
つわりに効果的な漢方薬
小半夏加茯苓湯
軽度のつわりに一般的に。
半夏厚朴湯
神経症状が強く、のどの異物感があり、発汗・むくみがあり、尿意が近くなる人に。
五苓散
尿が少なく、のどが渇く人に。
人参湯
体力がない人で、冷え症、生ツバが多くたまり、下痢しやすく、腹痛も訴えるものに。
六君子湯
胃のあたりが重苦しく、食欲なく、疲れやすく、貧恤ぎみで、下痢ぎみの虚証の人に。