灯すだけで部屋が澄んでいく。米ぬかで作ったアロマキャンドル「お米Candle」
リラックスアイテムとして暮らしに定着したアロマキャンドル。しかしその裏側を見渡すと、海外輸入の原料や化学成分に依存している製品が少なくありません。
「日本の暮らしに根ざした素材で、安心できる灯りを届けたい」——その思いから着目されたのが、本来なら捨てられてしまう「米ぬか」でした。お米の力で空間の空気を整える「お米Candle」は、どのようにして生まれたのか。製造元である株式会社トロワエル代表の後藤さんに、開発への歩みを伺います。
輸入原料が並ぶ棚の前で抱いた疑問。日本の主食から生まれた着想
__御社ではお米を使ったキャンドルを作られているそうですね。開発のきっかけは何だったのでしょうか?
「当社は、2019年に事業をスタートしたアロマキャンドル専門店です。コロナ禍で自宅での癒やしを求める方が増える中で、キャンドルの需要が高まりました。
しかし、市場にあるアロマキャンドルの多くは石油由来のパラフィンであったり、原料の多くを海外や化学成分に依存しているのが現状だったのです。
そこで、日本の暮らしに深く根ざした素材で作れないかと考えたのがきっかけです」(後藤さん/以下同)
__そこから、お米に行きついたのですね。
「はい。お米を精米する際に出る『米ぬか』に着目しました。本来捨てられるはずだった副産物を再利用し、アップサイクルとして全く新しいアロマキャンドルを生み出す挑戦が始まりました」
大豆よりも早く溶け、空気を整える。検査結果も示す消臭性
__お米から生まれたワックス(ロウ)には、具体的にどのような特徴や魅力があるのですか?
「原料は100%植物由来のお米ワックスで、石油系パラフィンや化学成分は一切不使用です。さらに第三者機関の検査では、アンモニア臭などお部屋の気になるニオイに対する減少効果が確認されています」
__香りだけでなく、消臭効果まで備わっているのは嬉しいですね。
「実は消臭試験において、一般的な大豆ワックスよりも優れた消臭効果が確認されました。また、大豆ワックスよりも融点が低いため、火を灯すと素早くワックスが溶けてお部屋全体に心地よい香りが広がるのも大きな強みです」
竹器の手触りと四季を巡る五つの香り

__開発の過程で苦労された点や、特にこだわったポイントについて教えてください。
「日本ではお米原料のキャンドルといえば伝統的な『和ろうそく』が一般的で、低温で溶けて香りを楽しむアロマキャンドルとして製品化するには数々の試行錯誤が必要でした。香りも抹茶や桜、柚子、紫蘇といった和の情景が浮かぶ繊細な香りを揃えています」
__パッケージや容器のデザインも和の雰囲気にあふれていますね。
「日本の竹をイメージした質感豊かなセラミック容器や、伝統的な着物柄をあしらったギフトボックスなど、視覚的にも日本の美意識を感じていただける設計にこだわりました。また、ピンクリボン運動支援のチャリティー製品も展開しています」
ANA機内誌採用、おもてなしセレクション2025金賞を受賞!
__素晴らしいこだわりが詰まった製品ですが、どのような反響がありましたか?
「ANA機内誌『翼の王国』で取り上げていただいたほか、『おもてなしセレクション2025』において金賞を受賞することができました。日本国内はもちろん、海外の方やお土産・ギフトとしても高い評価をいただいています」
__今後の展望や、伝えたいメッセージはございますか。
「廃棄される資源に新たな価値を吹き込み、人との双方に調和する日常の穏やかな癒しを提供できればと考えています。日常の忙しさや、空間の心地よさを整えたいひとときに、お米由来の優しい灯りと香りで心身を静かに調えるきっかけとなれば、嬉しいです」
暮らしの空気を研ぎ澄ます「お米Candle」の温もり
今回は株式会社トロワエル代表の後藤さんにお話を伺い、廃棄される米ぬかを活用した「お米Candle」の開発背景やこだわりについてご紹介しました。
石油系成分を使わず、高い消臭効果と優しい香りを両立したお米のキャンドルは、日々の生活に癒やしと安心をもたらしてくれます。お部屋のニオイにお悩みの方やサステナブルな暮らしに関心がある方は、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。
<取材協力先>
株式会社トロワエル
代表 後藤 尚子 様
所在地:宮崎県宮崎市江平西2丁目1番11号神宮Nコーポ1階101号室
企業公式サイト:https://monarome2020.base.shop/
商品URL:
https://omotenashinippon.jp/selection/prize/2500-02-010/
https://item.rakuten.co.jp/offer1999/sima4244/
<取材・編集>
健タメ!編集部


