呼吸が苦しい方に効果的な5つの漢方薬
呼吸器症状
呼吸困難の主な原因は呼吸器系や心臓の障害ですが、貧血などの血液そのものにも問題がある場合もあります。
目次
考えられる病気
呼吸が速くなるのは、主として呼吸器系の疾患です。
代表的なものは肺炎で、特に子どもの場合、乳児で1分間に50回以上、幼児で40回以上を数えます。
そして小鼻をあえぐように動かし、のどが呼吸のたびにヒクヒクします。
のどがゼーゼーいう場合も、呼吸器系が原因です。
心臓に疾患があるときは、動悸・息切れがします。
この場合は、特に注意しなければいけません。
顔色が青白いときは、貧血か一酸化炭素によるガス中毒の疑いがあります。
漢方は短気の治療法
短気(たんき)というのが、漢方での呼吸困難のことです。
喘息や気管支炎、貧血などにはよいですが、心臓病は専門医を受診しましょう。
呼吸が苦しい人の漢方薬
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
のどがゼーゼー鳴って、息が苦しいときに。
ただし、体力の衰えているときは用いてはいけません。
柴朴湯(さいぼくとう)(小柴胡湯と半夏厚朴湯の合方)
のどに違和感があり、息苦しく、神経質な人に効果的です。
炙甘草湯(しゃかんぞくとう)
慢性気管支炎などによって、のどの奥が渇き、痰か切れにくいものに用います。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
肥満の人で腹部が膨満し、そのために呼吸が苦しく、肩こり、便秘のある人に。
大柴胡湯(だいさいことう)
上記の症状に似ていますが、みぞおちから両わきにかけて抵抗と圧痛のある人に処方します。