しもやけ(凍傷(とうしょう))に効果のある3種の漢方薬
症状別の漢方
しもやけができたらまずマッサージしましょう
凍傷には、第一度から第三度まであります。いわゆるしもやけが第一度で、患部の痛み・感覚のにぶり・うっ血などを訴えます。第二度は、やけどのように水ぶくれができるものです。第三度は、皮膚やその下の組織が死んで、くずれてしまうようなもので、冬山での遭難や、寒い時期に酒に酔って道ばたで眠りこんだりして起きる場合があります。
しもやけの応急手当と予防
血液循環がわるくなっているのだから、まずマッサージをします。さらに、患部をぬるま湯であたため、乾いたタオルで水けをふきとりながら、よくこすります。
しもやけは、水仕事をしたあと、手足をよくふかないでおくとなりやすいです。きつい靴や指輪なども原因になります。また、体質的には、貧血の人、低血圧の人がかかりやすいから、要注意です。
漢方での処方
体質改善をはかる漢方では、しもやけを治すと同時に、かかりにくい体質にする効果もあります。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
最も一般的に用いられるもので、第二度凍傷に進んだものなら、紫雲膏と併用します。
しもやけに効果のある漢方薬
桂枝茯苓丸
しもやけにかかりやすい体質で、瘀血症の人に用います。
桃核承気湯
上の症状で、便秘がちの人に。
当帰芍薬散
体力が弱く、冷え症で、しもやけにかかりやすい人の予防に使用するとよいです。