薬剤師が絶対飲まない便秘薬、知ってる?

「今日も出なかった…」
「お腹が張って、気分まで重い」
そんなふうに便秘に悩む方、多いのではないでしょうか?
特に、腸の動きそのものが鈍くなる遅延型通過性便秘(STC)は、年齢や体型に関係なく起こる、やっかいなタイプ。
でもつらいからといって、便秘薬に頼りすぎるのは危険です。実際、薬剤師の中には「私は絶対に飲まない」と避けるタイプの便秘薬もあるのです。
薬剤師が絶対に飲まない便秘薬とは
薬の専門家である薬剤師が絶対飲まない……それは“刺激性下剤”。
一時的には出ても、使い続けると腸の力がどんどん弱ってしまうのです。
出ない→薬を飲む→さらに出にくくなる……
これは、まさに“負のループ”。
では、どうすればいいのか?
出ないのは体質とは限らない?
京都府立医科大学の研究によると、STC患者の腸内では腸内細菌のバランスが乱れ、
腸の動きが低下していることが分かりました。
さらに、腸の動きを支える短鎖脂肪酸などの“腸の元気成分”も減っているという結果に。
つまり、出ないのは体質のせいだけではなく、腸内環境の乱れが大きく関係しているのです。
でも大丈夫。腸は何歳からでも整えることができます。だからこそ、“腸活”が大切なのです。
今日からできる腸活の3つのポイント
- 発酵食品をとる
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどで“善玉菌”をIN! - 食物繊維をとる
野菜・豆・海藻・果物で、腸内細菌のエサを補給。 - しっかり寝て、ストレスをためない
睡眠とリラックスで腸のリズムを整える。
腸内環境を整えるには、毎日の食事が基本ですが、サプリや健康食品を上手に活用して、効率よく栄養補給するのもおすすめです。
毎日スッキリ出せる体へ。
その第一歩が、“腸活”です。
お腹も、肌も、心も軽くなる日々を始めてみませんか?
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【参考文献】Ge X, et al : Potential role of fecal microbiota from patients with slow transit constipation in the regulation of gastrointestinal motility. Sci Rep 7 : 441, 2017
<この記事の監修者>
水谷優実(みずたにゆうみ)
薬剤師・漢方養生指導士。調剤薬局での勤務経験を持ち、薬の専門知識に加え、漢方や栄養学の視点から体質改善をサポート。自身の出産後の不調を改善した経験から、腸内環境を整える重要性を広めている。薬に頼りすぎないセルフケアの提案を行っている。