まるで本物のような「宝石石鹸」。職人が作り続ける森石鹸のすごい技術

Beauty

まるで本物の鉱物のように輝き、心地よい香りを放つ「宝石石鹸」。発売から1分で完売するほどの人気を誇るこの石鹸は、神奈川県茅ヶ崎市の工房で職人の手によって大切に作られています。

今回は株式会社森石鹸の代表取締役・森さんをお訪ねし、洗練された見た目の奥にある、妥協のないものづくりへの姿勢や日々の葛藤についてじっくりとお聞きしました。 

好きなものを作り続ける職人技。宝石石鹸 ピンクピオニー

__宝石のような見た目と、豊かな香りが印象的な森石鹸ですが、ブランドを始めたきっかけを教えてください。

「もともとは私が一人で趣味として作っていたのですが、主宰していた石鹸教室から徐々に需要が高まり、販売をスタートすることになりました。そこから定番の商品を作りたいと思い、まず最初に『花の香りでピンク』のピンクピオニーを作りました」(森さん/以下同)

__ピンクピオニーの特徴や、使い心地のこだわりを教えてください。

「芍薬のモダンなフローラルにカシスなどをブレンドした香りで、植物由来の成分や天然精油を使用し、しっとりとお肌を潤す使い心地に気を配っています。使うたびに気分が晴れやかになるような、特別な時間をお届けできたら嬉しいです」

作れば吸い込まれるように売れる。それでも量産を選ばない手仕事の美学

__発売開始1分足らずで完売する人気商品ですが、現在はどのような生産状況ですか。

「本当にありがたいことですが、現在は作っても作っても商品が足りない状態が続いています。既存の卸先様から追加発注を求められても生産が追いつかず、早くしてほしいと言われることも多いですが、本当に砂に吸い込まれる水のようだなと感じることもあります」

__やはり、手作業だからこそ生産量に限りがあるのでしょうか?

「はい。森石鹸は職人がひとつひとつ手作業で仕上げるハンドメイドソープなので大量生産ができません。宝石石鹸は、一つひとつ手作業でカットし、色やマーブル模様をきれいに整える技術が必要になります。それに、模様や色合いは一点一点異なるため、世界に一つだけの特別な石鹸として仕上げています」

__技術者を増やすこともまた、難しいのでしょうか?

「単純に人を増やせば解決するわけではないのが、手仕事の難しいところです。宝石石鹸は手作業でのカットやマーブルを美しく整える技術が必要で、採用してもすぐには戦力化できません。

人員を2人採用しても、教える人とまだゆっくりしか作れない人が増えるだけで、指導する職人の手が止まってしまいます。一時的には全体の生産スピードが落ちることもあります」

華やかで美しい石鹸づくりを支える、厳格な技術と地道な管理

__趣味から始まったブランドが、今や法人化され、工場を構えるまでに至っています。ここまでの道のりには大変なご苦労があったのではないでしょうか?

「趣味の延長で終わらせず、きちんとお肌に使える『化粧品』として販売するためには、行政の厳しい許認可を取得しなければなりませんでした。法人化や化粧品製造販売の許認可取得、適合する工場への移転、採用や職人教育、卸先対応まで、地道に体制を整えてきました」

__作れば売れるという状況であっても、ただ生産を急ぐのではなく、体制をしっかり整えることを何より最優先にされてきたのですね。

「技術や体制を伴わずに急いでも、良いものは作れません。売れ続ける商品を切らさないために、製造、採用、教育、卸先対応を日々地道に回し続けること自体が、現在の会社経営において最も大切にしていることです」

__技術の承継に苦心されながらも、社内体制で大切にされていることはありますか?

「一緒に働いてくれるスタッフが、柔軟に、そして楽しく働ける環境づくりは大切にしています。急激な拡大を目指すのではなく、私たちができるペースで丁寧なものづくりを続けていくことが最優先です」

__その地道な積み重ねを、今も変わらずに続けられている想いについてお聞かせください。

「やはり、贈り物に困ったときや、どなたかの気分が晴れないときに、私たちの石鹸を選んでいただけること。それに応え、この場所でものづくりを続けていければ何よりだと思っています」

見て楽しい、使って嬉しい「宝石石鹸」

今回は株式会社森石鹸の森さんにお話を伺い、美しい宝石石鹸の裏側にある泥臭くも真摯なものづくりのストーリーについてご紹介しました。

日常の小さな悩みを優しく包み込み、毎日のスキンケアを特別なものに変えてくれる森石鹸。発売開始1分で完売する人気や、人を増やせないという手仕事の限界に直面しながらも、森さんは今日も淡々と地道に石鹸に向き合っています。

贈り物に困ったときや気分が晴れないとき、ぜひ唯一無二の輝きを手にとって、お肌と心に潤いを与えてみてはいかがでしょうか。

<取材協力先>
株式会社森石鹸
代表取締役 森 有美 様
所在地:神奈川県茅ヶ崎市本宿町2-6
企業公式サイト:https://www.morisekken.com/
商品URL:https://morisekken.handcrafted.jp/items/72975410

<取材・編集>
健タメ!編集部

関連記事