食卓の醤油が格上げ!高知・四万十の「つぎ足す鰹だし醤油」
高知・四万十に、使うほど食卓での楽しみが増えていく、珍しいだし醤油があります。
受け継がれてきた土佐の食文化を、現代の暮らしになじむ形へ整えた「つぎ足す鰹だし醤油」。一度味わうだけでは終わらない工夫と、食材を最後まで大切にする発想が、多くの人の支持を集めています。
今回は、企画から販売までを担う地域商社「しまんと百笑かんぱに株式会社」代表取締役・細木さんに、商品づくりの背景と、四万十から届ける新しい食の提案について伺いました。
地域の熱気を届けるために。高知の知恵をリメイクした「土佐醤油」
__まずは「しまんと百笑かんぱに株式会社」様の設立の歩みについて教えていただけますか。
「弊社は2015年に高知県四万十市で設立されました。もともとは地域のフリーペーパーを制作していたのですが、取材を通じて地元の素晴らしいヒトやモノ、そして魅力的な商品がたくさん集まってくるようになったのです。
そこで『この素晴らしい素材を自分たちの手で直接、全国へ届けられないか』と考え、企画から販売までをワンストップで行う地域商社を立ち上げました」(細木さん/以下同)
__フリーペーパーの制作がきっかけだったのですね。地元高知への強い愛着を感じます。今回ご紹介いただく『つぎ足す鰹だし醤油』は、どのような背景から生まれたのでしょうか?
「高知には、昔から鰹節の旨味を活かした『土佐醤油』や『土佐酢』という伝統的な食文化が根付いています。ただ、現代の忙しい家庭では、一から丁寧に出汁を取って土佐醤油を作るのは少しハードルが高いですよね。
そこで、この素晴らしい昔ながらの食文化を現代の食卓に合うように使いやすくリメイクし、『自分でアレンジしながら、繰り返して使える』という新しいコンセプトで開発しました」
__ 伝統文化を現代風にアップデートされたのですね。手軽に本物の味を楽しめるのは、仕事や家事で忙しい30〜50代の女性にとっても非常に嬉しいポイントです。

家のお醤油がグレードアップ!鰹節がそのまま入った瓶の仕掛け
__商品の特徴について詳しく教えてください。瓶の中に鰹節がそのまま入っているのがとても印象的です。
「そうなんです。この瓶の中には、厳選された高知県産の『そうだかつお節』と国産の『かつお節』が絶妙な割合であらかじめ入っています。実は、瓶の中にこれらの鰹節をそのまま入れてお届けするスタイルは、国内で唯一の仕様なんですよ」
__国内唯一ですか!それは本当にオンリーワンの特徴ですね。使い方も非常にユニークだと伺いました。
「はい。まず最初は、ミネラル豊富な四万十川の伏流水を仕込水に使用した特別な醤油が注がれた状態でお手元に届きます。そのお醤油が半分ほどに減ってきたら、ご自宅にある普段お使いのお醤油を瓶の中に『つぎ足して』いただく仕組みです。そうすることで、約10回も繰り返し、ご自身で豊かな香りのだし醤油を作ることができます」
__自分で醤油を継ぎ足して「育てる」ような感覚ですね。使うたびに出汁が染み出てきて、お料理が楽しくなりそうです。
「まさにその通りです。注ぐお醤油の種類によって味わいも変化するので、ご家庭オリジナルのブレンドだし醤油を作る楽しさも味わっていただけます。もちろん、化学調味料や保存料などの添加物は使用していませんので、ご家族の健康を気遣う方にも安心してお使いいただけます」

四万十の伏流水と無添加仕立て。最後はふりかけに変身する設計
__素材選びや製造工程におけるこだわり、または開発にあたって苦労された点はありますか?
「やはり、最初に注がれているお醤油の選定には徹底的にこだわりました。高知県の四万十川に沿って地下を流れる、ミネラルが極めて豊富な伏流水を仕込水に使った本醸造醤油を採用しています。この水が、鰹節のまろやかなコクと旨味を最大限に引き出してくれるのです。
また、何度も継ぎ足して使う中で、しっかりとした出汁が出続けるように鰹節の厚みや配合比率を微調整する作業には何度も試作を重ねて苦労しました」
__試行錯誤の末に、あの深いコクと香りが生まれているのですね。そして、出汁が出なくなった後にも嬉しい仕掛けがあるとか。
「はい。10回ほど継ぎ足して使い続けると、徐々に出汁が出なくなってしまいます。普通ならそこで瓶を捨ててしまいますよね。ですが、この商品は出なくなった後も、中身の鰹節を瓶から取り出して、おむすびの具やふりかけとして最後まで余すことなく召し上がっていただけるように設計しているんです」
__最後の最後まで余すことなく使い切れるのは、地球にも優しく、何より食材を大切にする『丁寧な暮らし』にぴったりですね。
「ありがとうございます。こうした無駄のないサステナブルなものづくりと確かな品質が評価され、厳しい審査基準をクリアした真に価値ある商品に贈られる『自治体アワード』では銅賞を受賞することができました」
__自治体アワードでの銅賞受賞!本当に素晴らしい実績ですね。現在は高島屋様や久世福商店様といった大手店舗でもお取り扱いがあるそうで、その品質の高さが広く認められている証拠だと思います。

関わる人みんなを笑顔に。調味料の技術から広がる新しい試み
__細木さんが、ものづくりにおいて最も大切にされている文化や、企業としての信念について教えてください。
「私たちが一番大切にしているのは、高知・四万十の豊かな大自然と、そこに昔から伝わる温かい食文化です。昔ながらの知恵や食卓の風景を新しい価値観で創造し、世の中にまだない商品を届けていきたい。
そして、商品を扱ってくれるパートナー企業様、実際に使ってくださるエンドユーザー様、さらには弊社で働くスタッフまで、関わるすべての人たちが幸せになれる会社を目指しています」
__単なる商品の販売にとどまらず、関わる人々の幸せやフェアトレードな社会づくりを見据えていらっしゃるのですね。今後の新しい挑戦についても教えていただけますか。
「これまでの調味料製造で培ったノウハウや経験を活かして、新たにペットの体に悪くない『ヒューマングレードのペット用おやつ』の開発にも挑戦しています。大切な家族の一員であるペットにも、人間と同じように安心・安全で本当に美味しいものを届けたいという想いからです。昔の食文化が持つ優しさを、これからも様々な形で創造し続けていきたいですね」
__人間だけでなくペットの健康にまで想いを馳せ、未来に向けた挑戦を続けられている姿勢に大変感銘を受けました。本日は素敵なお話をありがとうございました。

日々の料理がもっと愛おしくなる。四万十が育んだ豊かな知恵
今回はしまんと百笑かんぱに株式会社の細木さんにお話を伺い、継ぎ足して10回使える「つぎ足す鰹だし醤油」の魅力についてご紹介しました。
四万十川の恵みや昔ながらの知恵を活かしたこの醤油は、食卓に本格的な美味しさと「育てる楽しさ」を届けてくれます。最後の一粒まで余すことなく味わえるサステナブルな逸品。毎日の料理に、本物の味わいを取り入れて丁寧な暮らしを始めてみませんか。
<取材協力先>
しまんと百笑かんぱに株式会社
代表取締役 細木 紫朗 様
所在地:高知県四万十市具同5975-1
企業公式サイト:https://shimantodomeki.localinfo.jp/
商品URL:https://shimantodomeki.localinfo.jp/shopItems/19146498
<取材・編集>
健タメ!編集部


