40代、急に肌が脂っぽくなった?漢方の視点で考える大人の肌ケア【美容薬剤師監修】
提供:あんしん漢方
「以前は乾燥が気になっていたのに、最近はおでこや鼻がベタつく」
「さっぱり洗っているのに、夕方にはまたテカる」
40代に入り、これまでとは違う肌の変化に戸惑っていませんか?
皮脂が気になると、つい「もっと落とさなきゃ」と思いがちですが、大人の肌は皮脂だけを見て判断しないことが大切です。
漢方医学の視点も取り入れながら、今の肌とからだに合った整え方を考えてみましょう。
「年齢のせいで皮脂が増えた」とは限らない

女性の顔の皮脂量は、年齢とともに増え続けるわけではありません。女性の皮脂分泌は20〜30代をピークに、その後低下する傾向があります。だからこそ、40代のテカリを単純に「年齢のせい」と決めつけないことが大切です。
一方で、顔の中でも部位によって皮脂やうるおいの状態は異なるため、「鼻はテカるのに頬は乾く」といったこともあります。
漢方医学で考える3つのタイプ

漢方医学では、皮膚だけではなくからだ全体の状態をもとに原因を考えます。ここでは、肌のテカリが起きやすい3つのタイプをみてみましょう。
赤み・ほてりが気になる「熱タイプ」
皮脂以外に、顔がほてりやすい、赤みが目立つ、赤い吹き出物ができやすいといった悩みもある場合は、漢方医学では「熱」がひとつの手がかりになります。
漢方における熱証は、からだの熱感や活動性などを含めて捉える考え方です。熱に支配されており、暑がり、冷たいものを好む、体温が高め、舌が赤いなどの特徴もみられます。
セルフケアでは、からだを熱くすると考えられてきた食品を控えるという養生法があります。食事では、辛いものや脂っこいもの、お酒に偏りすぎないことを意識しましょう。
また、皮脂によるテカリを落とそうと何度も洗顔するのではなく、朝晩を目安に泡でやさしく洗い、乾燥する部分は保湿することも大切です。
このタイプで、赤ら顔でときにのぼせがあり、にきびなどを伴う場合には「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」が用いられることがあります。
ベタつき+むくみや重だるさが気になる「湿タイプ」
テカリに加えて、夕方になると顔や脚がむくむ、からだが重だるい、胃腸がすっきりしないといった傾向があるなら、「湿タイプ」の可能性があります。湿は漢方医学で「湿邪(しつじゃ)」に関わり、血液以外の水分である「水(すい)」の巡りを悪くすると考えます。
水の巡りが悪くなると、四肢の倦怠感やむくみ、胃腸に水分が停滞することによる不調などがあらわれやすくなるのが特徴です。
湿タイプのセルフケアでは、揚げ物やこってりした料理ばかりに偏らず、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を意識しましょう。
皮脂のべたつきのほか、発赤やにきびなどがある場合は「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」が用いられることがあります。
ストレスやイライラが重なる「気滞タイプ」
「忙しくなると顔がテカりやすい気がする」「イライラが続くと肌の調子も気になる」という人は生命エネルギーである「気(き)」の巡りにも目を向けてみましょう。
漢方医学では、気がうまく巡らず滞った状態を「気滞(きたい)」と呼びます。ストレスがたまる、睡眠不足などの不規則な生活が続いていると気の巡りが悪くなりやすく、気分の落ち込みやイライラ、ため息、おなかの張りなどがあらわれることがあります。
セルフケアでは、ストレスをため込まないことを意識してみましょう。仕事の合間に深呼吸する、帰宅後に軽くからだを動かす、入浴して気持ちを切り替えるなど、毎日続けやすい方法で十分です。規則正しい生活を心がけることも、気の巡りをよくして肌をいたわる基本になります。
イライラや精神不安に加え、のぼせ、肩こり、疲れやすさなどが気になる場合には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」が用いられることがあります。
自分のタイプに迷ったら。漢方薬は専門家と選ぼう

40代のテカリは、ただ皮脂を落とせばいいとは限りません。漢方医学では、同じ肌悩みでも舌や脈、胃腸の状態、冷え・ほてりなどを含めて証を見極め、処方を選びます。
セルフケアを続けても赤みや吹き出物などが繰り返し気になる場合は、医師や薬剤師に相談してみましょう。
オンライン漢方サービス「あんしん漢方」では、AIを活用した選定をもとに医師・薬剤師が一人ひとりの状態を確認し、体質に合った医療用漢方薬を自宅で受け取れます。
「自分では漢方薬を選べない」「忙しくて相談に行く時間がとりにくい」という人にも取り入れやすい方法です。
肌トラブルが気になるなら、漢方薬を選択肢のひとつとして専門家に相談してみてください。
<この記事の監修者>

水谷優実(みずたにゆうみ)
薬剤師・美容薬剤師
薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動する美容薬剤師。流行に左右されず、科学的根拠を大切にした美容を発信している。肌や体の仕組み、成分の働きを専門知識を活かして正しく見極め、安心して続けられるケアを提案。フェイシャルエステサロンの運営も行い、医療の知識とサロン現場での経験を活かしながら、美しさを内側から育てるサポートをしている。


