のどや肌のカサつきにも関係する「肺の養生」とは?漢方薬剤師に聞く
提供:あんしん漢方
秋冬になると「朝、のどがイガイガする」「なんとなく空咳が出る」「肌や鼻の乾燥まで気になる」と感じることはありませんか?
空気が乾く季節は、のどや鼻なども乾燥しやすくなります。そんな時期に漢方医学で大切にされているのが「肺」の養生です。
肺というと呼吸器だけを思い浮かべますが、漢方医学では鼻や皮膚などとのつながりも考えて養生を考えます。
養生といっても、難しいことを始めなくても大丈夫。いつもの食事や水分補給などを少し見直して、乾燥する季節を心地よく過ごす準備をしてみましょう。
秋冬こそ知っておきたい「肺の養生」

漢方医学では、秋のように空気が乾燥する季節には「燥邪(そうじゃ)」の影響を受けやすいと考えられています。
燥邪とは乾燥による障害のことで、からだの潤いを失わせ、喘息や気管支炎などの呼吸器疾患や、肌の乾燥、炎症などが起きやすくなります。
なかでも「肺」は乾燥の影響を受けやすい存在です。ここでいう「肺」は、現代医学でいう肺そのものだけでなく、鼻やのど、皮膚などとのつながりも含めて考えます。
そのため肺の養生は「呼吸器だけをケアする」というより、乾燥する季節に合わせて毎日の暮らしを整えていくことが大切です。
今日からできる!秋冬の「肺をいたわる」4つの習慣

肺の養生で見直したいのは、部屋の湿度や飲みもの、食事、睡眠といった身近なこと。いつもの暮らしに無理なく取り入れられる4つの習慣をご紹介します。
朝ののどの渇きが気になるなら寝室の乾燥をチェック
朝起きた瞬間「のどがカラカラ」と感じる日はありませんか? そんなときは、寝室の空気が乾燥していないか確認してみましょう。
加湿によって空気の乾燥を和らげることは、鼻やのどの粘膜の潤いを保つうえでも役立ちます。加湿器を使うほか、洗濯物や濡れたタオルを室内に干すのも手軽に始められる方法です。
水分は渇きを感じる前にこまめに摂取
忙しい日は、朝にコーヒーを飲んだきり、気づけば夕方……ということもありますよね。
寒くなるとのどの渇きを感じにくくなることもあるため、秋冬も意識して水分を摂ることが大切です。
デスクに水やお茶を置いておく、家事の合間にひと口飲むなど、ついでに飲む習慣をつくってみましょう。
秋の食卓には「潤い」を意識した食材を
季節を楽しみながら「潤肺(じゅんぱい)」の働きがある食材を摂ることも、養生のひとつです。
潤肺の食材には、百合根や柿、白きくらげなどが挙げられます。たとえば、食後のデザートに柿を選ぶ、百合根を茶碗蒸しに加えるなど、普段の食事に取り入れてみましょう。
ただし、潤肺の食材のなかには、梨やレンコンなどのようにからだを冷やす作用があるものもあり、食べ方によっては冷えを招きます。梨はコンポートにする、レンコンはスープや煮ものなど温かい料理にするなど工夫しましょう。
「少し早く寝る」も立派な養生
仕事や家事がひと段落した夜。「やっと自分の時間」と思って、ついスマホを見続けてしまうこともありますよね。
けれど、毎日のコンディションを整えるためには、睡眠や休養も大切にしたいところです。
疲れを感じる日は、家事を少し早めに切り上げたり、寝る前のスマホ時間を短くしたりして、「今日は早めに休もう」と決めるのも養生のひとつ。
睡眠は時間だけでなく、朝起きたときに「休めた」と感じられているかも大切です。意識的にからだを休ませる時間をつくってみましょう。
秋冬は「潤す暮らし」で心地よく

秋冬になるとのどや肌の乾燥が気になる人は、まず寝室の湿度や水分補給、食事、睡眠など、いつもの生活を少し振り返ってみましょう。
乾燥しすぎない環境をつくり、季節に合った食事を楽しみ、疲れた日はきちんと休む。そんな小さな積み重ねも、秋冬を心地よく過ごすための養生です。
それでも不調が気になる場合は、漢方を選択肢に加えるのもひとつ。たとえば、のどの乾燥感があり、痰が少ない乾いた咳などには「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」が用いられることがあります。
ただし、漢方薬にも副作用や飲み合わせへの注意があるため「乾燥する季節だからこの漢方」と自己判断するのではなく、医師や薬剤師などに相談しながら、体質に合ったものを選ぶことが大切です。
「自分にはどの漢方薬が合うの?」と迷ったら、オンラインで相談できる「あんしん漢方」を利用する方法もあります。
あんしん漢方では、医師・薬剤師が体質や症状を確認し、AIを活用しながら一人ひとりの状態に合わせて医療用漢方を提案します。
オンラインで相談できるため、仕事や家事でなかなか病院に行く時間がとれないという人にも取り入れやすいのが特徴です。
毎日の養生を続けながら、気になることは専門家に相談する。そんな自分に合った秋冬の整え方を見つけてみてはいかがでしょうか。


