手足のほてりに効果的な6つの漢方薬

新陳代謝症状

手足がほてって、気持ちが悪くなり、冷たいものにあてたり、冷やしたりすると、気分が良くなるという症状です。
あるいは、冬でも布団の外へ足を出さずにはいられないという人もいます。

ただしこのほてりは、どちらかというと自覚的な症状で、第三者が手足に触れてみても、必ずしも熱いとは限りません。

原因

これも自律神経失調症によることが多く、神経質な人の体力低下時によくみられます。

また高齢者や大病の後や産後、夏バテしたとき、胃腸の弱い人、虚弱体質、またはその逆の多血質の人などにも起こります。
一種の新陳代謝機能の障害といえるでしょう。

漢方では手足煩熱(しゅそくはんねつ)に効く処方

手足がほてる状態を、手足煩熱といい、漢方では診断のうえでの大切な判断材料となっています。

次のような処方を用います。

手足のほてりに効果的な漢方薬

八味丸(はちみがん)

高齢で、夏になると足がだるく、腰から下に力が足りない感じで、疲れやすい人に。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

虛弱な子どもで、夏になると足がだるい、足がほてるときに用います。

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

大病した後や、産後に用いると効果的です。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

胃腸の弱い人の夏バテのときに。

清暑益気湯(せいしょえっきとう)

これも本来は夏バテの薬です。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

この処方だけが多血質(実証)の人の薬です。
冬でも足がほてって、靴下を履きたくないという、血色の良い人に用いられます。

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