ヒステリーな方に効果的な3つの漢方薬
症状別の漢方
ヒステリーというと女性が興奮してわめきちらし、手あたり次第にものを投げたりする状態を思い浮かべますが、これは一つの症状に過ぎず、全てではありません。
ヒステリーは男性にも起こるのです。
身体的症状はさまざまで、発熱から肢体(したい)麻痺・痛み・嘔吐・言語障害など、ありとあらゆるものが考えられますが、腹やのどに玉のようなものがあると訴えることが多いのが特徴的で、これをヒステリー球といいます。
意識障害・記憶喪失などの精神症状もあらわれますが、一般的に症状に一貫性がないのがヒステリーです。
原因
一般的に、勝気でわがまま、派手好きで虚栄心の強い性格の人によくみられます。
このような傾向の人に、欲求不満やストレスが加わると、意識的・無意識的に、いろいろな症状に逃避し、自己防衛・自己主張をしようとするために起こります。
ヒステリーの方の漢方薬
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
ヒステリー球に相当するものを、漢方では梅核気とよび、のどにものがふさがる感じをいいます。
このような症状には香りの強い生薬が配合された処方が効果的で、ヒステリーによく使われます。
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
けいれん発作や激しい性格の変化によく効きます。
ただし、女性にしか効きません。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
のぼせる傾向があり、気分がイライラして落ちつかず、便秘ぎみの人に用います。