憂鬱や不安感がある方に効果的な4つの漢方薬
症状別の漢方
気分が重くて暗いのが、憂鬱感です。
精神に安定を欠き、イライラして落ちつかないのが不安感です。
これらの症状は日常生活の中に原因があることが多く、原因が取り除かれると解消するでしょう。
目次
考えられる病気
思いあたる原因がないのに、いつまでも身体症状としてあらわれていることがある場合は注意が必要です。
ノイローゼ・更年期障害・脳出血・脳動脈硬化症の際にみられる症状でもあるからです。
まず内科の医師の診察を受け、こころの病気の疑いがあると診断されたら、精神科か心療内科を受診してみましょう。
気のうっ滞に効く処方
漢方では、身体機能も精神機能も常に一体のものという考えです。
憂鬱や不安は、気のうっ滞による精神症状ととらえ、身体症状もすべて沈潜し、活動は物憂い、脈は沈(ちん)・遅(ち)となり、消化機能も異常状態になると考えられます。
憂鬱・不安感に効果的な漢方薬
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
憂鬱で、いろいろなとりこし苦労をし、胸やのどがふさがったように感じや不安のため外出もできない人に。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
気分がイライラして落ちつかず、のぼせやめまいなどがある更年期障害に用います。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
上の症状で、便秘ぎみのときに。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
肥満体質で、胸脇苦満があり、不眠・肩こりがある人に効果的です。