イボに効果のある4種の漢方薬
症状別の漢方
放っておいても治りますが・・・
専門的には、疣贅(ゆうぜい)といいます。症状形態別に、ふつうのイボ(尋常性疣贅)、青年性イボ、老人性イボ、みずいぼ(伝染性軟属腫(なんぞくしゅ))の四つに大別されます。老人性のものは、老化現象の一種で、顔や手などにみられますが、そのほかはウイルスが原因です。
ほとんどの場合、放っておいても自然に治るから、あまり気にする必要はありません。それだけに、電気凝固(でんきぎょうこ)のような、あとに瘢痕(はんこん)を残す治療法は避けたほうがよいです。
漢方はハトムギがイボ取りに効く
ウイルス性のものはもちろんのこと、老人性のものでも、漢方が効くケースは多いです。
イボに効く漢方薬
当帰芍薬散
若い女性で、虚証、冷え症の人に。
桂枝茯苓丸
のぼせぎみで、脈が緊張する人に。
麻杏薏甘湯
頭にフケが多く、筋肉に痛みを起こしやすい人に用います。
薏苡仁煎
一般的にイボに用いて卓効があります。
民間療法
上の薏苡仁というのは、ハトムギのことですが、昔からいぼ取りに著効があることで有名です。薏苡仁煎は、ハトムギ三○グラムと甘草一・五グラムを一日量として煎じますが、甘草ぬきでもよいです。煎じあげたあとの、かすのハトムギを食べてしまうとさらに効くといいます。
ツボ療法としては、小さないぼがいくつか散在してできている場合、その中の比較的大きなものを一つか二つ選び灸(きゅう)をすえると、他も脱落します。