蕁麻疹が出る場合に選ぶ漢方薬4選
症状別の漢方
アレルギー反応のひとつです
はげしいかゆみとともに、皮膚に赤いみみずばれのような発疹(ほっしん)が急に広がり、数分から数時間、ときには数日間もつづき、その後はあともなく消えてしまうのが、蕁麻疹です。全身のどこにでもでき、発疹の大きさや形はさまざまですが、できるとすると同じ場所に出現します。
蕁麻疹の原因
アレルギー反応のひとつです。食物ではサバ・マグロ・カニ・エビ・貝類・牛乳など、特定のものを食べるとできる人が多いです。また、薬品や合成繊維、冷たい空気や水、蚊やのみに刺された場合などの刺激で起こることもあります。神経性の蕁麻疹もあります。
家庭治療
原因がわかっている場合は、これを遠ざけます。もし誤ってアレルギーを起こす食品を食べてしまったら、応急処置として下剤を服用します。
漢方では一般的に桂麻各半湯を
「湿疹が出る」で紹介した薬方のうち、葛根湯・十味敗毒湯・八味丸などを、それぞれの目標にあわせて使用してもかまいません。
蕁麻疹に効く漢方薬
桂麻各半湯
発疹が出て、かゆみが強く、熱も多少あるようなときに、 一般的に用います。
香蘇散
魚を食べたあとに出るものに効きます。
調胃承気湯(ちょういじょうきとう)
蕁麻疹を起こしそうな食品を誤って食べてしまった場合の、下剤として用います。
小柴胡湯
体力は中程度くらい、胃部がかたく張って苦しいが、便秘していないものによいです。