胃もたれに効果のある5種の漢方薬
消化器症状
食べすぎ・飲みすぎの場合が多いです
空腹時には、胃液が存在する程度で、あまり大きくない袋状の器官が胃です。ところが、食物や水分などが入ると、これが何倍もの大きさにふくれあがります。
それだけに、健康な人でも、食べすぎたり、飲みすぎたりすると、みぞおち付近に重圧感を感じ、胃もたれになります。ただし、単なる食べすぎなどは、時間がたつと消えていきます。
胃もたれで考えられる病気
胃もたれで問題なのはいつまでももたれる感じがつづき、空腹時にも感じる場合です。胃下垂程度のこともありますが、胃かいよう・十二指腸かいよう・胃ガン・あるいは肝炎・胆石症・胆のう炎なども疑えるので、早めに医師の診察をしましょう。
漢方では一般的によく用いられる処方
ここでは、食べすぎが原因の胃もたれの場合の処方を紹介するのにとどめておきます。
胃もたれに効く漢方薬
平胃散
一般的によく使われます。
半夏瀉心湯
胸やけが強く、腹が張って、ときにはゴロゴロ鳴るようなときによいです。
黄連湯
上に似ているが、腹痛があるときに。
生姜瀉心湯(しょうきょうしゃしんとう)
胃のあたりがつかえ、おくびが出てくさく、腹がゴロゴロ鳴り、下痢するものに。
六君子湯
これも一般的に用います。
民間療法
センブリ(当薬(とうやく))一本をこまかく折り、口中でガムをかむようにして、苦い唾液を飲みこみます。あるいはセンブリ五、六本をこまかくきざみ、熱湯をさし、冷めてから上ずみを飲みます。