中耳炎に効く漢方薬3選
小児症状
かぜから突然起こります
中耳炎は、鼻かぜ・のどかぜなどにかかったとき、細菌がのどから耳に通じている耳管に入りこんで、炎症を起こす病気です。大人でもかかるが、子どもは耳管がのどと直線的なのでかかりやすいです。
中耳炎の症状
突然、耳の奥の刺すような痛みと発熱であらわれます。幼児では三九度をこえ、ひきつけることがあります。聞こえもわるくなり、耳鳴りすることもあります。さらに進むと、鼓室(こしつ)にたまった膿が鼓膜(こまく)を破って外耳道に流れ出、耳だれとなります。
慢性に移行すると、耳だれと難聴、ときに耳鳴りを訴えます。ふつう耳痛はありません。耳だれはいったん止まっても、かぜをひいたりすると出やすくなります。
漢方では排膿散が耳だれに効く
急性症状ですぐに漢方にとびつくのはむずかしいですが、中耳炎になりやすい子、慢性のものには医師と相談しながら使用するとよいでしょう。
中耳炎の漢方薬
葛根湯
初期の症状で、耳が痛み、熱が出て、頭痛をともなう場合に処方します。
小柴胡湯
発病後数日たって、なお熱があるときに用います。慢性のものでもよいです。
排膿散
耳だれの多いものに一般的に。
家庭治療
安静にし、痛みがはげしい場合は耳を冷やします。耳管を刺激しやすいので、鼻はできるだけかみません。耳だれが出るようなら、綿棒でよくふきとり、清潔なガーゼ・脱脂綿で栓をしておきます。この栓はたびたびかえて、清潔を保ちます。