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若い世代にも届けたい!主婦の友社アワード受賞 “健康しが” の未来へつなぐ健康習慣

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2024年、「すごい!健康長寿力アワード」(主婦の友社主催)で受賞した滋賀県の取り組みは、まさに“地域ぐるみ”の健康づくりのロールモデルです。

県全体で展開されている「健康しが」プロジェクトは、自治体、企業、医療機関、住民、教育機関など多様な主体が連携し、予防から生活支援までを包括的に支える共創型のヘルスケア戦略。

誰もが無理なく健康行動を実践できる仕組みづくりが高く評価されました。

背景にあるのは、地域間格差と支え合いの希薄化

滋賀県は全国平均より比較的健康指標が良好とされてきましたが、一方で中山間地域や高齢化の進むエリアでは、健康格差や社会的孤立の課題も顕在化していました。

そこで県は、地域全体の底上げと「健康でいきいきと暮らせるまち」をすべてのエリアで実現するため、「健康しが」プロジェクトを立ち上げました。

健康行動を“県民の当たり前”にするプロジェクト

「健康しが」は、県が主導する健康づくりの総合計画で、以下の3つの重点施策を軸に展開されています。

  • みんなで支え合う健康社会の構築(地域包括ケア・社会参加促進)
  • 生活習慣の改善と疾病予防の徹底(特定健診・減塩・禁煙など)
  • 働く世代・若者への健康投資(健康経営、食育、運動促進)

この中では特に、地域で活躍する健康ボランティア(健康推進員)や“しが健康づくり応援企業”のネットワーク化が進み、行政だけでなく、民間や住民の“自走力”を引き出すことに力を入れています。

可視化・数値化された成果が、取り組みの持続力に


「健康しが」の施策は、成果を見える化する指標づくりにも注力しています。

  • 特定健診受診率の着実な向上(60%超を安定的に維持)
  • 減塩レシピ・健康づくりレシピの普及件数
  • 健康イベントの年間開催数と参加者数の増加

など、住民参加型の評価が制度として定着しつつあります。こうした見える化により、取り組みの改善点が分かりやすくなり、次のアクションにつながりやすくなっています。

“健康しが”のこれから

滋賀県では今後、「健康しが」の考え方を若い世代や働く世代にも浸透させるべく、教育機関や企業との連携をさらに強化しています。

たとえば、県立高校での健康リテラシー授業の導入や、県内企業への健康経営認定支援など、ライフステージを問わず「人生まるごと健康」を目指す流れが加速しています。

行政がきっかけをつくり、地域と企業が実践し、住民が主体的に動き出す——この滋賀モデルは、今後の健康施策の新たなスタンダードとなり得る可能性を秘めているでしょう。

【関連リンク・出典】
滋賀県「健康しが」推進サイト
「すごい!健康長寿力アワード2024」授賞発表!|【公式】主婦の友社「健康」note

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