「がまんしない減塩」医師と企業が語る!食事制限の新しく優しい視点
食事制限が必要な人にとって、「減塩」は避けて通れないキーワード。しかし「味気ない」「つらい」といった声が後を絶ちません。
「健康のためには、やっぱりがまんが必要?」「好きな物、美味しいものを、思いっきり楽しめたらな……」
これは、やはり叶わないことなのでしょうか?
そこで今回は、循環器内科医師の木村眞樹子先生と、メディカルヘルス企業の広報松下小夏さんに、減塩のリアルな課題についてお話を伺いました。
目次
食事制限・減塩は「がまん」で打ち勝つしかないの?

__減塩などの食事制限は、「つらいもの」「味気なくて寂しい」というイメージがあります。医師の立場から、実際に食事制限を強いられる患者さんの反応はどうですか?
医師:「塩分を控えましょう」とお伝えすると、「味気なくて続かない」「家族と同じものを食べられない」という困り感を訴える方は多いです。
とくに高齢の方にとっては、長年楽しんできた食の習慣が崩れることに、大きな抵抗を感じられるようですね。
__健康食品や機能性食品の企業にも、そういった“悩みの声”は届いているのでしょうか?
広報:はい。「医師に減塩を勧められたけれど、どうしても味が物足りない」「毎日の食事が義務のように感じてつらい」といった声が届いています。自分だけ食事が違う孤独感や、外食しづらいなど、社会的な制限も深刻なんです。
医師:社会的な影響は、軽視してはいけないですよね。実際、食事は栄養を摂るだけでなく、人とのつながりの場でもあります。
患者さんの中には、「同じ食卓に座っていても、別メニューだと疎外感を感じる」と話される方もいます。これは医療現場でも非常に重要な課題です。
広報:私たちも、「誰かと一緒に食べられる喜び」「味覚の楽しさを取り戻す工夫」を意識しながら、商品開発や情報発信を行っています。
減塩=つらいを脱却することは可能?
__食の楽しみや、食事を通した人とのつながりも大事、でも、減塩や食事制限も必要…この中間をとる打開策は見えているのでしょうか?
医師:最近では、減塩をネガティブなものではなく、“前向きな習慣”として捉え直す動きも見られます。
食事制限をしつつも「おいしさ」や「楽しさ」をキープする工夫やアイデアが必要ですよね。香り、食感、見た目など、味以外の要素も含めた、調理の工夫で満足感を高めるのが、まず最初にできることだと思います。
減塩生活を始めたことで、「むくみが減った」「頭がすっきりした」と体の変化を感じる方もいますので、楽しんでやってみようという気持ちは大事かもしれません。
医療支援をする側も、ただ塩分を減らすよう伝えるだけでは不十分で、「どうすれば無理なく続けられるか」を示す姿勢が大切です。
広報:製品開発でも、同じことを思いますね。減塩の方法や、味の感じ方は人それぞれなので「この方法しかない」と押しつけるのではなく、多様な選択肢を提示することが求められていると思っています。
そういった情報発信は、医療、企業、メディアそれぞれが役割を持って協力していきたいですよね。
「摂ってしまった塩分」への現実的なアプローチ
__摂ってしまった塩分を排出しやすくすることはできるのでしょうか?
医師:腎臓が余分なナトリウムを尿中に排出することで、体内の塩分濃度を調節します。この排出 作用には時間がかかり、個人差や腎機能の状態によって違ってくるんですよね。
予防の観点からは、しっかり水分を摂取することと、カリウムの摂取、それから加工食品やインスタント
食品はやはり控えたほうがいいと思います。
__トイメディカルさんでは「摂ってしまった塩分を排出する」 技術 を開発されたそうですね。
広報:はい。 この技術は、海藻由来成分を使って便とともに食事中の余分な塩分を体外に排出するというものです。
当社はこの技術を「塩分オフセット技術」と呼んでいます。
減塩を意識していても、外食や付き合いなどで「思ったより塩分を摂ってしまった」
という経験は誰にでもあります。私たちは、そうした“現実的な 課題”に 寄り添うため、 当社の技術を応用したサプリメント『デルソル』を開発しました。
もちろん、日々の減塩努力を置き換えるものではありませんが、選択肢のひとつとしてご活用いただけたらと思っています。
減塩生活は「がまん」ではなく「前向きな選択」
__最後に、減塩生活や食事生活に悩まれている方へ、伝えたいことがあればぜひメッセージやアドバイスをお願いします。
医師:減塩はネガティブな制限に思えるかもしれませんが、その先には「健やかに生きる」ことがあります。無理せず、できるところから始めてみてください。
広報:「食べたいのに食べられない」というつらさを、「食べられてうれしい」に変えるお手伝いができればと思っています。
とにかくがまんする……ということではなく、楽しく続けるためにどんな工夫ができるか?という視点で、サプリメントや健康食品を受け入れていただければうれしいです。
これからの減塩生活のかたち
今日の対談を通じて、減塩は“制限”ではなく“選択”であるという新しい視点が見えてきました。
美味しく食べることは、心の健康や社会的な健やかさにもつながる大事なもの。だからこそ、つらくてもがまんするべき、味気なくてもしかたないと、あきらめず工夫をし続けることも、必要な健康管理なのだと感じました。
<取材協力先>
トイメディカル株式会社
開発担当:松下小夏様
所在地:熊本県熊本市南区富合町志々水48-1
公式サイト:https://toymedical.jp/
デルソル:https://toymedical.com/shop/products/X01401
<取材医師>

木村 眞樹子(きむらまきこ)医師
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
<取材・編集>
健タメ!編集部


