布団に入っても眠れない…冬の睡眠を左右する“腸の秘密”
気温が下がってくるこの季節、「布団に入ってもなかなか眠れない」「手足が冷えて寝つけない…」そんな声をよく聞きます。寒さは体温リズムを乱しやすく、寝つきの悪さにつながるのは実は自然なことなのです。
冬の不調と睡眠リズムの深い関係

本来、睡眠は“深部体温がゆっくり下がる”ことでスイッチが入ります。でも寒い季節は、手足の血流が悪くなることで熱が逃げにくくなり、体温がスムーズに下がらない。結果として、寝つきに時間がかかりやすくなります。
さらに、冬はストレスホルモンが増えやすく、自律神経が緊張しやすい季節でもあります。日中の冷え・筋肉のこわばり・運動不足などが重なると、夜にリラックスモードに切り替えることが難しくなるのです。
そんな“季節性の寝づらさ”の裏側にあるのが、実は腸のコンディション。腸は自律神経と強くつながっているため、腸内環境が乱れると、自律神経も一緒に乱れやすくなります。
ビフィズス菌の摂取で寝つきが変わる?研究で明らかに
この「腸と睡眠」の関係をより具体的に示しているのが、Yinhua Liuらによる研究です。ビフィズス菌を数週間摂取した健康な成人が、寝つくまでの流れがスムーズになり、深い眠りへ移行しやすくなったことが報告されています。
夜中に目が覚めてしまうような睡眠の途切れやすさが落ち着いた人もおり、日中のストレス感が軽く感じられたケースもあったそうです。
同時に、腸内のビフィズス菌が増えるなど腸内環境にもポジティブな変化が見られ、まるで腸が睡眠の土台を整えているかのような結果でした。
つまり、冬になると起きやすい“眠れなさ”は、単なる冷えだけでなく、腸と自律神経の揺らぎが重なって起こっている可能性があるということ。だからこそ、寒い季節の睡眠ケアには、体を温めるだけでなく、腸を整えておく視点がとても頼りになります。
忙しい人にもおすすめの腸ケア

とはいえ、発酵食品や食物繊維を毎日理想量とるのは、なかなか大変ですよね。仕事に家事に忙しい日ほど、気づけば腸に必要な栄養が不足してしまうこともあります。
そんなときは、腸に必要とされる成分をバランスよく配合した腸活サプリメントを活用するのも選択肢のひとつ。
菌そのものだけでなく、菌のエサになる成分を一緒に取り入れられるタイプなら、“腸活”を日常にぐっと取り入れやすくなります。
寒い季節こそ、眠りのリズムを整えるために、体をいたわる小さな習慣をひとつ。翌朝の心地よさが、そっと変わっていくのを感じられるはずです。
【参考文献】Yinhua Liu, et al: A double-blinded randomized placebo trial of Bifidobacterium animalis subsp. lactis on sleep quality and gut microbiota in healthy adults. 2022.
<この記事の監修者>

水谷 優実
薬剤師・漢方養生指導士。調剤薬局での勤務経験を持ち、薬の専門知識に加え、漢方や栄養学の視点から体質改善をサポート。自身の出産後の不調を改善した経験から、腸内環境を整える重要性を広めている。薬に頼りすぎないセルフケアの提案を行っている。
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