リップ・保湿で治らない“唇の荒れ”。原因は乾燥じゃない?【美容薬剤師監修】
提供:あんしん漢方
「何度リップを塗っても、気づけばまたカサカサ」
「お気に入りの口紅を塗ると皮むけが目立つ」
以前は気にならなかった唇荒れを繰り返し、悩んでいませんか? 保湿ケアをしてみてもなかなかよくならず、どうすればいいのか困っている人もいるでしょう。
繰り返す唇荒れには、乾燥だけでなく、化粧品などの刺激や唇をなめる癖、口の中の乾燥など、さまざまな要因が関係しています。
唇荒れを改善するには、外側からのケアだけではなく、からだの内側から整えるセルフケアを取り入れることも大切。毎日の習慣やからだの状態にも目を向けてケアしていきましょう。
リップクリームを塗ってもまた荒れるのはなぜ?

唇が荒れるたびにリップクリームを塗ってもなかなか荒れがよくならないのは、保湿不足だけが原因とは限りません。
唇の荒れを招く要因には、口紅などの化粧品、食物などが挙げられます。たとえば、新しい口紅に替えてからヒリつく、特定のリップを塗ると赤くなるといった場合は、唇に触れているものが関係している可能性があります。
また、乾燥すると無意識に唇をなめてしまいがち。しかし、なめてぬれて再び乾くを何度も繰り返すことも、唇荒れを招く悪循環につながります。
さらに、栄養不足や加齢による唾液の分泌量の減少、口元を強く拭うなどの癖による摩擦も唇の荒れを招く要因です。
唇が荒れたら「とにかく保湿する」だけでなく、荒れるきっかけを探してみることが大切です。
漢方医学では唇荒れをどう考える?

漢方医学では、唇の荒れは「血(けつ)」が不足した状態である「血虚(けっきょ)」によって起こると考えます。
血は全身に栄養を運ぶ役割を担っており、不足すると肌に十分な栄養が行きわたらなくなり、皮膚の乾燥や荒れなどが起きやすくなります。
ただし、漢方医学では唇だけを切り離して考えるのではなく、その人の体質やからだ全体に現れている状態をとらえます。
唇が荒れているからといって必ず血虚とは限らず、冷えやほてり、疲れやすさ、睡眠、食欲など、ほかの状態も含めて考えることが大切。血虚になると、肌の乾燥や白髪などの美容系のトラブルのほか、動悸やめまい、手足のしびれ、不安感などが起きやすくなります。
「唇の保湿ケアをしても何度も荒れを繰り返す」と感じたときは、からだ全体の状態を振り返るきっかけにしてみましょう。
今日から始めたい内・外両側からのセルフケア

繰り返す唇荒れには、新しいケアを次々と足すより、まず刺激を減らして乾燥につながる習慣を見直すことが大切。
カサつきが気になっても唇をなめたり浮いた皮をむいたりせず、食後もこすらずやさしく押さえましょう。
また、新しい口紅やリップを使い始めてから赤みやヒリつきなどの違和感が出ていないかチェックすることもポイントです。違和感があれば使用を中止し、セラミドやワセリンなどを配合した刺激の少ないものに変えましょう。
口の中の乾燥が気になる場合は、食事をよく噛んで唾液の分泌を促し、室内の加湿も意識しましょう。
さらに、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンAやビタミンB群などを摂ることも効果的。ビタミンAやビタミンB群は肉や魚、野菜などに含まれるため、日々の食事にさまざまな食材を取り入れて不足しないよう心がけてみましょう。
外側のケアだけで物足りないなら漢方という選択肢も

リップケアや生活習慣を見直してもなかなかよくならないなら、体質に合わせて考える漢方を選択肢にする方法もあります。漢方薬は心とからだのバランスを整え、唇荒れを招く根本原因にアプローチします。
唇荒れには血の巡りをよくしたり炎症を抑えたりする作用のある漢方薬がおすすめです。
・温清飲(うんせいいん)
余分な熱や炎症を抑えつつ、血流をよくして全身に栄養を行き渡らせることで乾燥した肌に潤いを与える漢方薬です。肌の色つやが悪く、のぼせやすい方に向いています。
・当帰飲子(とうきいんし)
血流をよくして肌に不足した栄養分と潤いを補うことで、乾燥に働きかける漢方薬です。冷え症傾向があり、乾燥によるかゆみのある方に向いています。
漢方薬は、同じ悩みでも体質や一緒に現れている状態によって選び方が異なります。「唇が乾燥するから、この漢方」と自己判断するのではなく、冷えやほてり、睡眠、胃腸の調子なども含めて、医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。
あんしん漢方では、漢方薬に詳しい医師や薬剤師が、あなたの体質や症状をもとにあなたに合った漢方薬を提案します。スマホひとつで専門家への相談から漢方薬の購入まで完結できるため、病院や薬局などに足を運ぶ手間もかかりません。
唇荒れに悩まされないために、専門家の力も借りながらケアしてみましょう。
<この記事の監修者>

水谷優実(みずたにゆうみ)
薬剤師・美容薬剤師
薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動する美容薬剤師。流行に左右されず、科学的根拠を大切にした美容を発信している。肌や体の仕組み、成分の働きを専門知識を活かして正しく見極め、安心して続けられるケアを提案。フェイシャルエステサロンの運営も行い、医療の知識とサロン現場での経験を活かしながら、美しさを内側から育てるサポートをしている。


