マスクの下の「どスッピン」肌にトラブル!?顔のかゆみが止まりません

体験談

顔がピリピリ、ヒリヒリしてかゆみが止まらない。マスクの中が蒸れて顔がかゆくなり、ついかきむしってしまう…。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回は「顔のかゆみ」をテーマに、薬剤師の中田早苗先生にお話を伺ってみました。

顔じゅうがピリピリ&カサカサ…このかゆみと湿疹、どうしたら治りますか?

友里さん(47歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

マスク生活にすっかり慣れてしまい、スキンケアやメイクに手を抜くことが増えたせいか、肌の調子が悪くて困っています。
以前は、すぐ近くに買い物に行くときでもしっかりUV下地を塗り、簡単なアイメイクやリップなどをしていたのですが、最近では「まあ、コレしちゃえばわからないよね」とばかりにドスッピンに大きめのマスクをエイっとつけて出歩いてしまうこともたびたびです。
そのせいか、この頃は顔がピリつき、突っ張るような感じがして、マスクを外してしばらくするとカサカサと粉を吹いたようになってしまいます。この頃はもう顔じゅうがかゆくて仕方がなくて、かきむしっているうちにプツプツと細かい湿疹のようなものまででき始めてしまいました。そうなると、余計にかゆみが増して、もうメイクどころではなく、かき壊さないようにすることで精一杯です。
入浴後はさらに肌のつっぱり感やかゆみが増し、最近では普段使っている化粧水もしみるようになってしまいました。
どうすればこの顔のかゆみを和らげて以前の落ち着いた暮らしを取り戻せるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
このところ、いわゆる「マスクかぶれ」のような顔の皮膚トラブルも増えていますし、普段以上に顔の皮膚のケアに気を使わなければならなくなってきていますよね。
今回は、顔のかゆみの原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

顔のかゆみはバリア機能の弱さによる乾燥が原因

肌のかゆみは多くの場合、ヒスタミンという「かゆみ物質」が何らかの刺激により肥満細胞から分泌され、知覚神経を刺激することで脳に「かゆみ」として伝達されることで生じます。
特に顔は、目のまわりなど皮膚の薄い部分が多いために乾燥しやすく、バリア機能が弱いことに加え、化粧品や紫外線、花粉などの影響も受けやすいため、かゆみが生じやすい場所と言えるのです。

東洋医学では、「気・血・水(生命エネルギー・血液・水分)」のバランスが崩れることでさまざまな皮膚の不調が起こるとされ、特に顔のかゆみは血の不足から起こる「血虚(けっきょ)」や水分バランスの異常による「水毒」により起こると考えられています。

次の章では、このような「顔のかゆみ」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

顔のかゆみを和らげる3つのセルフケア

1.バリア機能を低下させない洗顔&入浴を

肌表面に汗や汚れ、ほこりや花粉などの汚れなどが付着して肌を刺激することにより、かゆみが誘発されることがあります。毎日の洗顔で、肌を常に清潔に保つことが大切です。
顔の皮膚のバリア機能を低下させないためには、顔をこするように洗うのではなく、低刺激性の洗顔料や石けんをよく泡立てて撫でるように優しく洗いましょう。かゆみや肌荒れの症状がひどいときは、石けんを使わずぬるめのお湯ですすぐだけでも充分です。
また、入浴時に熱いお湯に長く浸かりすぎると、肌表面の皮脂膜が取り除かれ、肌のバリア機能の低下により乾燥が悪化してしまうため、お湯の温度はぬるめにすると良いでしょう。

2.マスクの下もスキンケアはしっかりとする

肌のかゆみを解消するためには、乾燥を避け保湿することが大切です。洗顔後は化粧水の後に保湿できる乳液やクリームをつけ、肌から水分を逃さないようにしましょう。
また、日中はマスクを着用することも増えましたが、マスクの中は呼気で保湿されているかのように感じられても、着け外しの機会のたびに外気温との差にさらされ、乾燥状態が悪化している可能性があります。いつも以上に丁寧な保湿スキンケアを心がけるようにしましょう。

外出の際に紫外線を浴びることも、肌の状態を悪化させかゆみを起こす原因になります。マスクをしていてもしっかりUVケアをして紫外線対策を怠らないようにすることが大切です。

3.高タンパク・低脂質の食事で肌を再生する

高脂質、高糖質の食事を摂ることが習慣になってしまうと、皮脂分泌が過剰になり、皮膚の老化を促進してしまう可能性があります。また、皮脂が分泌される毛穴周辺から起こる肌荒れやかぶれなどによりかゆみが生じることもあります。
肌の炎症を避け、バリア機能を高めるためには、高糖質、高脂質の食事を控えて高タンパク低脂質の和食中心の食事に切り替えていくのがオススメです。
すでに炎症を起こしている肌細胞を再生させるためにも、納豆や青魚などの良質なタンパク質や、抗酸化作用のあるビタミンBやC群などを積極的に摂取することを心がけましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

顔のかゆみを改善するために、市販の外用薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、当帰飲子(トウキインシ)です。
カサカサとした肌あれや湿疹をともなうかゆみのある方の「気」と「血」を補って肌に潤いと栄養を与える効果があります。
また、肌の炎症や赤みが強い方には、体を冷やして体内にこもった余分な「熱」を取り、炎症やかゆみの症状を鎮める効果のある黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)も良いでしょう。

顔の乾燥やバリア機能の低下を避けるケアをしましょう

今回は、顔のかゆみに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善には、保湿ケアとUVケアを怠らないようにして顔の乾燥やバリア機能の低下を避け、食生活の改善で肌の炎症を抑えることが大切です。

また、こうした気になるかゆみの症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

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