おできに効果的な漢方薬7選

症状別の漢方

「せつ」と「よう」

おできは化膿菌が毛穴から入って起こる炎症で、癤(フルンケル)、癰(カルブンケル)の段階があります。せつは俗にいう「ねぶと」、毛穴を中心に赤くはれあがり、強い痛みがあり、発熱することもある「よう」は、せつが同時にいくつもとなりあって生じるもので、はれや痛みはひどくなり、高熱が出ます。

化学療法が進歩した現在では、おできは昔ほどおそれる病気ではないですが、からだが衰弱していたり、糖尿病があったりすると、敗血症や心内膜炎などのこわい余病を起こすので、注意しなければなりません。

漢方は華岡青洲創方の十味敗毒湯

抗生物質が効きにくい人や、化膿しやすい体質の人は、おでき治療に医師の指導のもと、ぜひ漢方療法を。

おできに効果的な漢方薬

葛根湯

初期のおできで、悪寒発熱がある場合によいです。

十味敗毒湯

上の症状が発散したあと、解毒の目的で。この処方は、皮膚症状にしばしば登場しましたが、本来せつ治療のための華岡青洲の創方です。

排膿散

おできがかたくはれて、痛みの強いものに一般的に用います。自然に破れて、排膿を早めます。

紫雲膏

おできの患部が破れたあとに貼用する外用薬です。肉芽の新生を早めるための華岡青洲の創方です。

防風通聖散

太鼓腹の肥満者で、便秘がち、次次におできができる人の体質改善によいです。

大柴胡湯

かたぶとりの肥満者で、みぞおちが緊張し胸苦しく、上半身におできができる人に。

小柴胡湯

上の症状で、ふとっていない人に。

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