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パサパサ髪はもう嫌!モッサリひろがる髪のせいで老け込んだ印象に…

体験談

髪がパサパサと乾燥して広がってしまい、いつもセットがうまくいかない、年齢とともに髪も肌もハリツヤが消え、なんだかパサパサとしてきた気がする……。
30~60代の幅広い女性の中には、こうした「髪のパサつき」に悩んでいる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を漢方薬の専門家がお答えしていきます。

今回は「髪のパサつき」をテーマに、薬剤師の中田早苗先生にお話を伺ってみました。

乾かすたびにパサついていく髪…この乾燥と広がりを止めるには?

綾子さん(40歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

「体質なのか、若い頃から肌も髪も常に乾燥気味な私。もう若いとはいえない年齢ではありますが、潤いのないパサついた髪や肌はそれだけで老けた印象を与えてしまうため、悩んでいます。肌の方は保湿系のスキンケアコスメのおかげでなんとかケアできていますが、どうにも困ってしまうのがパサついてモッサリと広がってしまう髪の毛です。
特にシャンプーした後に髪を乾かすうちに、あれよあれよという間に髪が広がってしまい、倍くらいのボリューム感になってしまうほど。
当然、ヘアアレンジをしてもパサパサとしているせいかまとまりも悪く、ところどころツンツンと毛が飛び出して、見るも無残なスタイルに……。オイルやヘアミルクをたっぷりつけてようやくごまかしていますが、毎日ヘアケア剤をべっとりつけているせいかシャンプーの泡立ちも悪く、どうしても洗うのに時間もかかってしまいます。
何もつけなくてもしっとり潤ってまとまるヘアになるには、一体どうすればいいのでしょうか? 何か良い髪質改善方法があれば教えてください。」

ご質問ありがとうございます。
髪のパサつきは髪表面をコーティングしているキューティクルのダメージや髪内部の栄養不足が関係していると考えられます。
今回は、髪がパサつく原因や改善方法について詳しくお伝えしていきましょう。

髪のパサつきは髪のタンパク質や栄養、水分の流出が原因

髪がパサつくのは、髪を構成する3つの層のうち一番外側で髪のタンパク質や栄養、水分を守っているキューティクルが傷つき、開いてしまうことに原因があります。
シャンプーやブラッシングでの摩擦、ドライヤーやヘアアイロンによる熱、カラーやパーマ剤などによるダメージなどでキューティクルが傷つき開いてしまうと、髪の潤いを守っていた水分や栄養分が流出してパサパサと乾燥した髪の毛になってしまうのです。
また紫外線ダメージにより地肌が乾燥し、頭皮の血行が悪くなることも髪のパサつきの原因になります。

東洋医学では、髪や頭皮の乾燥は自律神経をつかさどる「肝(かん)」や髪の成長を支える「腎(じん)」の衰えによって「血(血液)」や「気(生命エネルギー)」の巡りが悪くなることで生じると考えられています。

次の章ではこのような「髪のパサつき」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

髪のパサつきを改善する3つのセルフケア

1.シャンプーでゴシゴシこすり過ぎないこと

頭皮の汚れを落とそうとシャンプーの際に頭皮や髪をゴシゴシとこすったり、熱いお湯で洗い流したりすると、髪表面のキューティクルにダメージを与え、髪や頭皮を乾燥させる原因になってしまいます。
シャンプー前に一度、優しく髪をブラッシングし、38℃程度のぬるめのお湯で丁寧に予洗いしましょう。予洗いだけでも髪の汚れやヘアケア剤などの成分の70%程度を落とすことができ、こすらなくてもシャンプーの泡立ちを良くすることができます。
そして髪を乾かす際には、ドライヤーによる熱ダメージ軽減のために事前にしっかりタオルドライしておくことや、髪をブロッキングして手早く乾かすようにすると良いでしょう。

2.髪や地肌を乾燥から守る工夫をする

空気が乾燥する時期やエアコンで部屋の空気が乾燥しているときは、肌同様に髪も乾燥してパサつきが出やすくなっています。
このような場合は、部屋に加湿器をつけたり、洗い流さないタイプの愛とバストリートメントやヘアオイルで髪をコーティングするようにしたりと、髪内部の水分を逃さないようなケアを加えることで髪の潤いを逃さない工夫をすると良いでしょう。
また、春から夏にかけての紫外線が強くなる時期には、日傘や帽子、髪の毛専用のUVスプレーなどを活用して紫外線による髪や地肌の乾燥を防ぐことも大切です。

3.栄養バランスのとれた食事で髪に潤いを!

生活習慣や加齢によってホルモンのバランスが乱れ、女性ホルモンの「エストロゲン」が減ってしまうことも、髪がパサつきやハリツヤを失う原因になってしまいます。
食生活で髪のパサつきを改善するためには、エストロゲンとよく似た働きをする成分である「エクオール」を摂り入れるのもオススメです。
エクオール は大豆イソフラボンの一種が体内で変化して作られるため、豆腐や豆乳など、イソフラボンの含まれる大豆食品の摂取がオススメですが、体内でエクオールが作れない体質の方もいるため、サプリを併用するのも有効です。髪の成分を作るタンパク質や、健康な髪を作るビタミン、ミネラルと合わせ、日頃から栄養バランスのとれた食事を摂るように心がけましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

髪のパサつきを改善するためには、セルフケアに加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)です。髪の毛や地肌が乾燥してパサつきやすい方の「血」を補って髪の毛に栄養を与える効果があります。
また、加齢とともに髪の毛にハリやコシがなくなり、乾燥によるパサつきを感じる方には、「腎」の働きを高めて髪の毛に潤いを与える六味地黄丸(ロクミジオウガン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「あんしん漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

あんしん漢方のサービス紹介はこちらをご確認ください。

乾燥やダメージから髪を守り、潤ったつややかな髪に!

今回は、髪のパサつきに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
髪や地肌の乾燥を防ぎ、潤いのある艶やかな髪に改善するためには、日頃から正しいシャンプーやヘアケアを行って摩擦や熱ダメージなどから髪をしっかり守ること、髪の潤いを保ち、栄養を与える食生活を心がけることが大切です。
また、こうした髪の毛の悩みには、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。


中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

プロフィール

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