トイレが近い方に効果的な4つの漢方薬

泌尿器症状

個人差や季節差はありますが、成人の1日の平均回数は約5回と言われています。
ときには精神的なものにも影響されます。
試験の前や、人前に立つときに緊張するとトイレが近くなるのは、誰もが経験するでしょう。

考えられる病気

尿が近くなるのは、尿の量が多くなることとも関係しています。「尿が多い」の項もあわせてご参照ください。
ところが1回の量は少ないのに、いつも出切らない感じがして尿が近いという場合があります。
このような場合は膀胱(ぼうこう)の腫瘍(しゅよう)、結石(けっせき)、萎縮(いしゅく)などで容積が小さくなっているか、前立腺肥大や尿道狭窄(にょうどうきょうさく)があり、尿の排出が妨げられているか膀胱の炎症による刺激などが考えられます。
神経的なものや妊娠中でも起こることがあるので、病的なものとそうでないものの区別をつけておきましょう。

漢方は高齢の方なら八味丸

頻尿にも利水剤を用います(別項「尿が多い」参照)。

尿が近い(トイレが近い)人の漢方薬

八味丸(はちみがん)

老人性の頻尿に一般に用います。
ただし疲労倦怠感はあるが、胃腸は丈夫な人に用います。

猪苓湯(ちょれいとう)

尿が近いのに出がわるく、排尿痛もともなうものに。

竜胆瀉肝湯(りゅううたんしゃかんとう)

膀胱や尿道、またはその周囲に炎症がある場合に用います。

大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)

膀胱や尿道、またはその周囲に病変があり、便秘の傾向がある人によいでしょう

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