血尿や排尿時に痛む場合に効果的な4つの漢方薬

泌尿器症状

尿が出るときに痛む、あるいは血尿が出る場合は、すぐ医師の診察を受けるべきでしょう。

考えられる病気

排尿時の痛みでは、まず膀胱炎が疑われます。
これは尿が近く、出終わるころに特に痛みます。
尿道のかゆみや不快感からはじまり、痛みに移っていく場合は、細菌感染による尿道炎が考えられます。
そのほか尿路結石、前立腺肥大症、前立腺ガン、淋病(りんびょう)でも、排尿時に痛みがあります。

血尿が出る場合では、腎炎や腎盂炎(じんうえん)などの腎臓疾患がありますが、痛みはありません。
膀胱炎では排尿痛をともないます。
結石による血尿では、それぞれの部位に痛みを感じます。
たとえば腎臓結石ではわき腹や下腹の痛みがあります。
泌尿器の腫瘍でも血尿の症状がありますが、初期は痛みがなく、痛むようなことがあれば進行している可能性が考えられるでしょう。

漢方で排尿痛・血尿に用いる処方

猪苓湯(ちょれいとう)

尿は近いものの出が悪く、排尿痛もともなうものに。血尿の場合は倍量にします。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

下腹部から尿道にかけて痛みがあり、便秘がなく軽症の場合に用います。
血尿でも処方することができます。
便秘があれば、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)と桃核承気湯の三方合方がよいでしょう。

四物湯(しもつとう)

血尿が続いて、貧血の傾向があるときに、猪苓湯と合方にして用います。

芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

血尿が続いて、やや衰弱ぎみの女性に効果があります。

関連記事