首が痛い、腫れに効果的な4つの漢方薬
症状別の漢方
いちばん多いのがいわゆる”寝違え”、筋を違えたという場合です。
これは無理な姿勢で寝たため、頸部の筋肉が異常に緊張したり、引っ張られることで起こります。
病気というほどのものではありませんが、医学的にいえば項筋(こうきん)・胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)のけいれんです。
軽いものなら1~2日、長びいても1週間くらいで自然に治ります。
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考えられる病気
単に首が痛い・凝るという程度なら、あまり問題はないですが、腫れてきた場合はバセドウ病(のどぼとけの下あたりが腫れる)、急性リンパ腺炎、癤(せつ)や癰(よう)(悪性のおでき)、ガンなどの恐れがあるので、ただちに医師の治療を受けることが必要です。
寝違えたときの応急手当
頸部にタオルなどを巻いて、その上から包帯で固定し、首の安静をはかります。
急性期にはマッサージはしないほうがでしょう。
この時期は冷湿布が気持ちよく、入浴は2~3日後に。
漢方には寝違えに優れたききめがある
漢方では、寝違えのことを失枕(しっちん)・落枕(らくちん)といいます。
肩から首のつけねにかけて痛むという場合が多いですが、次のような処方を用います。
首が痛い、腫れに効く漢方薬
葛根湯(かっこんとう)
体力があって、胃腸が丈夫な人に処方します。
桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)
胃腸が弱く、疲れやすく、ちょっと動いてもすぐ汗をかくという人に用います。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
痛みがひどいときの痛みどめに。
芍薬甘草附子湯(しゃくやくかんぞうぶしとう)
上よりも症状が強い場合に用います。