視界がチカチカするときは何科?さまざまな原因を紹介

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視界がいきなりチカチカしたことはありませんか?これは異常なのかどうなのか、何科をを受診したらいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは視界がチカチカする原因について詳しく見ていきましょう。

視界のチカチカ!病院は何科を受診?

視界がチカチカする症状といっても、光視症、飛蚊症、閃輝暗点などいろいろな種類があります。それぞれによって原因も違います。光視症、飛蚊症は主に眼の病気です。下記に示すような症状が出た際は眼科を受診しましょう。

一方で閃輝暗点などは片頭痛など内因性の病気が原因となってきます。30分〜1時間後に頭痛が出た場合は片頭痛の可能性が高いため、横になって一旦様子をみましょう。

しかし、視力の低下や手足のしびれ、しゃべりづらさなどの症状が出現した際は、脳卒中なども考えられるため、脳卒中を扱っている病院を受診しましょう。その他、低血圧による視界のチカチカや、片頭痛がひどい場合などは、内科を受診して相談しましょう。

視界のチカチカの原因

視界がチカチカする原因としては次のようなものが考えられます。

光視症(こうししょう)

光視症とは、フラッシュのような光が主に視界の周辺部にチカチカと見える症状のことをいいます。

これは網膜が硝子体(しょうしたい)を引っ張った際の刺激により、網膜に光が当たったのと同じ反応を起こし、光を感じるために起こります。周りが明るいときにも起こっていますが、気づかないことが多く、夜中にトイレに立ったときなど周囲が暗いときに気づくことがあります。網膜剥離の前段階の症状と言われています。

また、小さな光がだんだん大きく拡大していったり、格子状の形が見える場合もあり、両眼に見えることもあります。光はたいてい数分で消えてなくなってしまいます。このような光り方は眼自体というよりは脳神経系が原因で起こる可能性があり、片頭痛の前兆として見えることも多くあります。

飛蚊症(ひぶんしょう)

飛蚊症とは、視界に糸くずやゴミのようなものが飛んでいるように見える症状です。黒い点・ほこり・糸・もやっとした雲・砂嵐などのように言われ、視線を動かしたときにはそれが一緒に移動するように見えます。

飛蚊症の原因としては、眼の中の硝子体という透明なゲル状の物質で満たされている部分が、老化によって液状化し、網膜から硝子体が剥離します。剥離すると、剥離した面が網膜に写って見えるか、硝子体中の酸化したたんぱく質や脂質などが網膜に写って見えることで飛蚊症へとつながります。

網膜裂孔(もうまくれっこう)・網膜剥離(もうまくはくり)

網膜剥離とは、加齢や糖尿病性網膜症などの一部の病気によるものや、事故などによる頭部や眼球への物理的ショックが原因となり、網膜がはがれてしまう症状のことであり、全年齢に起こりえます。

近視が強い人に発症しやすい傾向があります。一方、網膜裂孔は網膜に裂け目ができることです。飛蚊症や光視症などの症状が発症初期にみられ、そのまま放置すると進行して失明してしまうこともあります。

視界異常、視力低下などの症状がありますが、網膜は剥がれても痛みを伴わないため、気づきにくい病気となっています。最悪の場合、失明するおそれがあるため、気づいたらすぐに眼科を受診しましょう。

治療としては、網膜裂孔の場合は、網膜にできた裂け目を塞ぐ処置として光凝固法を行います。光凝固法は瞳孔から網膜の穴にレーザーを照射して焼き付ける方法です。網膜剥離の場合は、剥がれている網膜を元の位置に戻す手術を行う必要があります。

閃輝暗点

閃輝暗点は脳血管の収縮、拡張によって生じます。視覚野と呼ばれる視覚を司る血管の血流が、一時的に悪化して解消した際に、視覚異常として症状が現れます。症状とは、突然視野の真ん中あたりにキラキラした点が現れ、ギザギザした光の波が広がっていきます。10〜20分くらいでギザギザがなくなることが多いとされています。

その症状は目を閉じたら治るわけではなく、目を閉じても見えます。症状が治まると片頭痛が起こることが多く、頭が重い程度から嘔吐を起こすこともあります。

閃輝暗点のよく知られている原因として、片頭痛の前兆があります。この場合の閃輝暗点は通常10〜20分くらいで回復します。その後片頭痛がみられるという形になります。なので、閃輝暗点がそれ以上持続する場合は、他の原因を疑っていかなければなりません。脳梗塞や脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍などの可能性があります。

片頭痛

脳の血管が急に拡張することで起こる頭痛であり、女性に多い頭痛です。気圧の変動や環境の変化、寝不足や心理的なストレスから来ることも多く、ズキンズキンといった拍動性の頭痛となります。前兆がみられることがあり、閃輝性暗点が有名です。その他にもまれに脱力やしびれがみられます。

片頭痛の症状や前兆が起きている間は、入浴を控えて、部屋を暗くして光や音などを避けて安静にして過ごしましょう。市販の頭痛薬を服用することで、症状が緩和されるケースが多いです。

また、痛む部分を氷等で冷やすことで痛みが和らぎます。カフェインも効くので、飲みすぎない程度にコーヒーなども効果的です。

片頭痛を起こさないように心がけることも重要になってきます。規則正しい生活とバランスがとれた食生活に気をつけ、ストレスや疲労をなるべく避けるようにしましょう。生活に支障をきたす場合には、一度脳神経のクリニックなどで相談してみましょう。

低血圧

低血圧によって、座っている状態から急に立ち上がることで目の前がキラキラするめまいや立ちくらみ、ふらつきが生じます。この症状は、立ち上がるときの血流の移動に体が対応できず、脳への血液量が不足することで生じます。

低血圧による症状は、ストレスや睡眠不足などがきっかけとなることがありますが、糖尿病やパーキンソン病といった病気が隠れていることもあります。

いかがでしたでしょうか。視界のチカチカは誰しもが経験したことがあると思います。短時間の軽い症状で済めば問題ないですが、持続時間が長い場合や、頻度が多い場合は医療機関を受診して相談してみましょう。

白水寛理

九州大学病院 脳神経外科 医師   九州大学大学院医学研究院脳神経外科にて脳神経学を研究、高血圧・頭痛・脳卒中など脳に関する疾患に精通。臨床の場でも高血圧、頭痛、脳卒中など脳に関する治療にあたる。 日本脳神経外科学会、日本脳卒中学会、日本小児神経学会、日本てんかん外科学会、日本脳神経血管内治療学会に所属。

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