唇の乾燥ケアにおすすめのリップ9選!市販の医薬品や乾燥の原因も紹介
唇は皮膚が薄く水分を失いやすいため、乾燥しやすい傾向にあります。加えて、ストレスや何かしらの疾患にかかっているなどさまざまな要因で乾燥します。。
唇の乾燥は、こまめにリップクリームを塗ることで予防が可能です。リップクリームは唇に潤い成分を与えて油膜で水分の蒸発を防ぐ役割があります。とはいえ、リップクリームにも種類があり、今の唇の状態に合ったものを選ばないと思うような効果が出ないことも。
そこで本記事では、おすすめのリップクリームを種類別に紹介します。
唇の乾燥の原因や唇の乾燥から考えられる疾患の詳細は>>唇が乾燥する原因と対策方法|乾燥から考えられる疾患も解説をご覧ください。
目次
リップクリームの選び方
おすすめのリップクリームをご紹介する前に、リップクリームの選び方を知っておきましょう。正しい選び方を知ることで、ご自身の唇の状態に合ったリップクリームを選べるようになります。
選び方のポイントは、以下の3つです。
- 目的によって種類を選ぶ
- 形状で選ぶ
- 保湿成分で選ぶ
目的によって種類を選ぶ
保湿目的であれば「化粧品」、荒れ予防目的であれば「医薬部外品」、ひどい荒れを治すのが目的であれば「医薬品」を選びましょう。
化粧品のリップクリームは保湿をメインとしている製品ですので、ヒアルロン酸やホホバオイル、はちみつなどの保湿力に優れた美容成分が配合されているのが一般的です。
他にもカラーや香りが楽しめるもの、下地などに使えるアイテムがあるのも、化粧品リップの大きな特徴です。
医薬部外品は別名「薬用」と呼ばれるもので、化粧品のリップクリームと違い唇の荒れを予防する有効成分も一緒に配合されている場合があります。普段使いができますので、唇が荒れやすい方は、医薬部外品または薬用と表記されているリップを購入するのがおすすめです。
医薬品は「第2類医薬品」または「第3類医薬品」と表記され、炎症を起こしている唇や、荒れてしまった唇をケアする有効成分が配合されています。化粧品や医薬部外品とは違い薬的な要素があるので、普段使いには適していません。唇が荒れて血が出る、唇が腫れているといった方に適しています。
形状で選ぶ
リップクリームの形状は全部で3種類あります。
- スティックタイプ
- バームタイプ
- チューブタイプ
スティックタイプは直接唇にリップクリームを塗布できるため手が汚れません。スティックタイプは水分量が多いのが特徴です。
バームタイプは指でリップクリームを塗るため、家で使うのに適しています。スティックタイプに比べて油分が多いため、乾燥しやすい方や下地に使いたい方、就寝中のリップマスクとして使用したい方におすすめです。
チューブタイプはスティックと同様に唇に直接リップクリームを塗ることが可能です。保湿剤としてワセリンが使われていることが多く、グロスのようなツヤ感が出ます。ワセリンは水分の蒸発を防いでくれるので、リップメイクの上にグロスとして使うと、乾燥予防+グロスの役割を果たしてくれます。
保湿成分で選ぶ
リップクリームに使われる保湿成分には、天然由来のものやワセリンなどがあります。
天然由来の成分として、ミツロウやシアバター、ホホバ種子油やヒマワリ種子油、はちみつ、ヒアルロン酸といったものがよく使われます。
ここで1つ注意していただきたいのが”アレルギー”です。天然由来の成分は人によってはアレルギー反応を起こす場合があります。特に唇は皮膚が非常に薄く、刺激を受けやすいため、アレルギーを起こしやすいパーツです。心配な方はアレルギーパッチテストを行なってから使用するようにしましょう。
ワセリンは角質層まで浸透するような成分ではなく、表面にとどまる皮脂膜のようなバリア的な役割があります。水分の蒸発も防止できることから、医薬品リップに使われたり赤ちゃんのリップケアとして使われたりします。
保湿重視の方におすすめ|化粧品の市販リップ3選
保湿重視のリップクリームをお探しの方に、おすすめの市販リップを3つご紹介いたします。
- キールズリップバーム No.1
- トゥヴェール・スムースバリアリップ
- 健栄製薬・ベビーワセリンリップ
キールズ・リップバーム No.1
「キールズ・リップバーム No.1」は、名前の通りリップバームタイプで、保湿成分としてワセリンやスクワラン、アロエベラエキスなどが配合されています。リップバームは丸い容器に入っていることが多いですが「キールズ・リップバーム No.1」は、塗り口が丸みを帯びているチューブ状の容器に入っています。
柔らかく出しやすいですが、その分塗り口にリップがたまりやすいというデメリットも。直接唇に塗って使用した場合は、ティッシュで拭き取っておくことをおすすめします。
使用感としては、油分量は多いですがワセリンが配合されているため伸びがよく、バームにしては軽やかなテクスチャが特徴です。みずみずしくベタつきが少ないので、ベタついた使用感が苦手な方も使いやすいでしょう。
見た目の仕上がりとしては、ツヤ感が欲しい方にもおすすめです。
トゥヴェール・スムースバリアリップ
「トゥヴェール・スムースバリアリップ」は、スティックタイプのリップクリームで、保湿成分としてオリーブ果実油、シアバター、ミツロウなどが配合されています。スティックタイプにしては油分量が比較的多いアイテムですので、しっとりとした柔らかい唇を目指せます。
無添加であるのが大きな特徴で、合成香料や防腐剤などは使用されていません。中身が傷むのが早いので、開封後はなるべく早く使い切りましょう。
また「トゥヴェール・スムースバリアリップ」をおすすめするもう一つの大きな理由は「香り」です。蓋を開けて塗った瞬間、まるで本物のオレンジを丸ごとかじったかのようなフレッシュな香りが広がります。
健栄製薬・ベビーワセリンリップ
「健栄製薬・ベビーワセリンリップ」はチューブタイプのリップクリームで、名前にある通り保湿成分の主成分はワセリンです。着色料や防腐剤などを使用していない無添加リップですので、赤ちゃんから大人まで、年齢関係なく使えます。こちらも防腐剤が入っていないので、早めに使い切りましょう。
塗り口が斜めになっているため、直接塗りやすい形状になっています。子供の唇に塗る際も、唇の形に沿いやすく塗りやすいです。
使用感としては、ツヤ感のあるベタつきの少ないテクスチャです。今までベタつくのが苦手でワセリンリップを避けてきた方でもチャレンジしやすい商品でしょう。また、ツヤ感が欲しい方にもおすすめです。
荒れを予防したい方におすすめ|医薬部外品の市販リップ3選
唇の荒れを予防したい方におすすめの、市販されている医薬部外品のリップをご紹介します。
- 良品計画・無印良品薬用リップクリーム 敏感肌用
- 花王・Curelキュレル リップケアバーム
- 花王・Curelリップケアクリーム
良品計画・無印良品薬用リップクリーム 敏感肌用
「良品計画・無印良品薬用リップクリーム 敏感肌用」は、スティックタイプのリップクリームで、主な保湿成分として「流動パラフィン」「スクワラン」「白色ワセリン」が配合されています。
「低刺激でやさしいつけ心地」がキャッチコピーのリップクリームです。そのキャッチコピーの通りなめらかな塗り心地で、肌が敏感な方でも使いやすいよう低刺激製法で作られています。また「良品計画・無印良品薬用リップクリーム 敏感肌用」は無香料なので、匂いに敏感な方も使いやすいでしょう。
持ち運びがしやすく保湿力も申し分ないので、家でも外出先で使うのにもおすすめです。パッケージがシンプルなので、どんな方でも使いやすいです。
花王・Curelキュレル リップケアバーム
「花王・Curelキュレル リップケアバーム」は、スキンケア商品で有名な「キュレル」シリーズのリップバームです。保湿成分として「ホホバ油」「ワセリン」「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」「スクワラン」が配合されています。
丸い容器に入っており指で唇に塗るタイプです。ベタつきもそれほど強くないため日中のケアにも使用できるでしょう。どうしても指を汚したくないという方は綿棒で塗るのもおすすめです。
バームの中でもやや重ためのテクスチャで保湿力もしっかりあるため、ナイトパックとしても適しています。
花王・Curelリップケアクリーム
「花王・Curelリップケアクリーム」は、「キュレル」シリーズのリップクリームです。乾燥性敏感肌の方に向けたリップクリームで、保湿成分として「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」「ホホバ油」「グリチルレチン酸ステアリル」「スクワラン」が配合されています。
スティックタイプで持ち運びに便利なほか、パッケージがロゴだけのシンプルなデザインです。
ベタつき感については意見が割れそうなテクスチャになっていますが、とろけるようななめらかな塗り心地なので、塗りやすさはあるでしょう。口紅の下地としてもおすすめです。
ひどく荒れている方におすすめ|医薬品の市販リップ3選
ひどく唇が荒れてなんとかしたいと思っている方におすすめの医薬品の市販リップを3つご紹介します。
- 森下仁丹・メディケア デンタルピルクリーム
- ロート製薬・メンソレータムヒビプロLP
- ロート製薬・メンソレータム メディカルリップnc
森下仁丹・メディケア デンタルピルクリーム
森下仁丹・メディケア デンタルピルクリームは、チューブタイプの医薬品(第2類医薬品)リップです。抗炎症成分として「プレドニゾロン」が配合されており、唇が荒れてピリピリ痛む、唇が腫れている、口唇炎や口角炎が見られる方におすすめです。さらに、殺菌や化膿止め成分も配合されています。
塗り口が丸いタイプなので、直接に塗って使う場合は液溜まりすることがあります。使用後は、ティッシュなどで拭き取ることをおすすめします。
塗る頻度は一日に数回なので、塗るタイミングを決めて塗ったり、食事をしてリップクリームが取れたタイミングなどで塗ったりするとよいでしょう。
ロート製薬・メンソレータムヒビプロLP
「ロート製薬・メンソレータムヒビプロLP」は、チューブタイプのメンソレータムシリーズの医薬品(第3類医薬品)リップです。細かくいうと、ワセリンベースの軟膏なのでリップクリームとは言い難いかもしれません。
有効成分として「アラントイン」「パンテノール」「ビタミンE誘導」が配合されており、乾燥によってヒビ割れた唇や口唇のただれ、口唇炎、口角炎が見られる方におすすめです。患部にピッタリと密着してくれるテクスチャが大きな特徴で、ワセリンベースなので水分の蒸発も防止してくれます。
塗る頻度としては一日数回ですが、密着力がしっかりとあるので、そのうち1回を就寝前のタイミングにするのもおすすめです。
ロート製薬・メンソレータム メディカルリップnc
「ロート製薬・メンソレータム メディカルリップ」は、リップクリームタイプの塗り薬を探している方におすすめの医薬品(第3類医薬品)リップです。チューブタイプで塗り口は丸い形状となっています。
抗炎症成分の「グリチルリチン」、殺菌成分の「セチルピリジニウム塩化物水和物」、修復成分の「アラントイン」や「ビタミンE」などが配合されており、唇のかさつきや皮向け、ひびわれ、ただれ、口唇炎、口角炎が見られる方におすすめです。
また、「ロート製薬・メンソレータム メディカルリップ」には清涼成分は配合されていないので、敏感な肌の方や刺激が苦手な方も使いやすいでしょう。
塗る頻度としては、1日に数回患部に塗布してください。
リップクリームの使用期限について
リップクリームに使用期限があることを知らない方も少なくありません。リップクリームを正しく使用しケアできるよう、使用期限についてご紹介します。
リップクリームの使用期限は、タイプによって異なります。スティックタイプとチューブタイプは6か月、バームタイプは1年半を目安に使い切り、残ったものは処分するようにしましょう。
特にスティックタイプとチューブタイプのリップクリームは、直接唇に触れて塗る傾向にあるため、丸い容器に入ったバームタイプに比べて雑菌が繁殖しやすいです。
雑菌が繁殖したリップクリームを使用すると、唇の荒れや炎症が悪化する恐れもあるので、この機会に古いリップは処分しましょう。
リップクリームで効果的に保湿する方法
リップクリームで効果的に保湿する方法は、大きく2つあります。
1つ目は、唇のシワにそって塗る方法です。リップクリームを横に塗る方をよく見かけますが、正しい塗り方は「縦ジワにそって縦に塗る」です。横に塗るとシワの溝にしっかりとリップクリームを塗れないため、効果を減少させてしまいます。リップクリームの保湿効果をしっかりと引き出すために縦に塗りましょう。
2つ目は、リップクリームを塗った後ラップでパックをする方法です。リップクリームを塗った後にラップをすることで密封され、唇がぷるんぷるんになります。ラップパックは10分くらいおこない、取り外した後油分が気になる場合は、軽くティッシュでオフしてください。
唇の状態に合わせてリップクリームを使い分けよう
今回は、唇の乾燥や荒れにお悩みの方に向けて、乾燥ケアにおすすめのリップを9つ紹介しました。紹介した商品は以下の通りです。
<保湿重視の方におすすめ|化粧品の市販リップ>
- キールズリップバーム No.1
- トゥヴェール・スムースバリアリップ
- 健栄製薬・ベビーワセリンリップ
<荒れを予防したい方におすすめ|医薬部外品の市販リップ>
- 良品計画・無印良品薬用リップクリーム 敏感肌用
- 花王・Curelキュレル リップケアバーム
- 花王・Curelリップケアクリーム
<ひどく荒れている方におすすめ|医薬品の市販リップ>
- 森下仁丹・メディケア デンタルピルクリーム
- ロート製薬・メンソレータムヒビプロLP
- ロート製薬・メンソレータム メディカルリップnc
ご自身のお悩みやリップクリームが欲しい目的に合わせて選び、キレイな唇を目指しましょう。