「あれ、なんだっけ?」が増えたら。物忘れを漢方医学から見直すヒント

全身症状

提供:あんしん漢方

「顔は浮かぶのに名前が出てこない」

「買い物に来たのに、何を買うつもりだったか思い出せない」

そんな「なんだっけ…」が増えると少し不安になりますよね。物忘れは加齢でもみられますが、睡眠不足や疲れなど日々のコンディションが関係している可能性もあります。

日々仕事に家事にと忙しい日々を送っており、自分のケアが後回しになりがち。そんなときは、漢方医学の視点も取り入れながら、今の自分に合う整え方を探してみましょう。

▶物忘れについて専門家に相談

漢方医学では物忘れを「気・血・腎」から考える

漢方医学では、からだ全体に現れているサインを手がかりに物忘れの原因を探ります。なかでも注目したいのが、からだを動かすエネルギーとされる「気(き)」、全身に栄養を届ける「血(けつ)」、五臓の一つで成長や加齢と深く関わると考えられている「腎(じん)」です。自分に近いタイプがないか、日々の様子を振り返ってみましょう。

疲れると「うっかり」が増える「気虚」タイプ

朝から仕事や家事をこなし、夕方になると「何をしようとしていたんだっけ?」と手が止まる。買い物から帰ってきてから、肝心なものを買い忘れたことに気づく。そんな物忘れに、疲れやすさやだるさ、食欲の低下などが重なる場合、漢方では気が不足した「気虚(ききょ)」の傾向を考えることがあります。

気は、からだを動かしたりさまざまな機能を支えたりするエネルギーのようなもの。忙しい日が続き、睡眠を削って頑張りすぎていると気を消耗しやすいと考えます。

「以前より集中が続かない」「休日は何もする気になれない」と感じる場合、気を消耗している可能性があります。

このタイプでは、疲れてから休むのではなく、疲れをため込まないことが大切。帰宅後は予定を詰め込みすぎず、眠る時間を優先しましょう。

食事は抜かず、温かいごはんや汁物をベースに、肉や魚、卵、大豆製品などを無理なく取り入れます。冷たい飲み物や食事ばかりに偏らず、胃腸をいたわる食べ方を意識することもポイントです。

漢方薬では、胃腸の機能をよくして気力を充実させる「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」などが用いられることがあります。

眠りの浅さや不安も気になる「血虚」タイプ

ベッドに入っても考えごとが止まらず、眠りが浅い。翌日はぼんやりして、人の名前がなかなか出てこない。さらに、顔色が冴えない、肌や髪の乾燥が気になる、立ちくらみを感じることがあるなどのサインが重なる場合は、血が不足した「血虚(けっきょ)」が関係していると考えます。

漢方医学でいう血は、全身に栄養を届け、精神を安定させる働きがあると考えられています。そのため、血が不足すると眠りや気持ちの落ち着きにも影響することも。

仕事の締め切りや家族の予定を常に頭の中で整理していて「眠っていても頭が休まらない」と感じる人は注意したいタイプです。

血虚タイプでは、睡眠時間を確保するとともに、眠る直前まで頭を働かせ続けない工夫を取り入れましょう。就寝前はスマホや仕事のメールを見る時間を減らし、照明を少し落とした部屋で過ごすのもおすすめ。

食事では、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質に加え、レバーや赤身肉、あさり、小松菜など血を補う食材を組み合わせましょう。

漢方薬では、血を補ったり自律神経を整えたりする働きのある「加味帰脾湯(かみきひとう)」や「加味逍遙散(かみしょうようさん)」などが選択肢となることがあります。

冷えや頻尿など年齢による変化も重なる「腎虚」タイプ

「前ならすぐ思い出せたのに」と感じる場面が増え、それと同時に足腰のだるさや冷え、耳鳴り、夜間のトイレなど、以前にはなかった変化も気になってきた。この場合、漢方医学では「腎虚(じんきょ)」が関係していると考えることがあります。

漢方医学における腎は、現代医学の腎臓だけを指す言葉ではありません。成長や発育、生殖やホルモン、加齢などに関わる幅広い働きを担うと考えられています。

年齢を重ねるにつれて腎の働きが弱まると、足腰の衰えや冷え、排尿に関する変化など、さまざまなサインが現れやすくなります。「物忘れだけではなく、なんとなく全身の変化を感じる」という人はこのタイプかもしれません。

セルフケアでは、からだを冷やしすぎず、休養と適度な運動を両立させることがポイント。湯船につかって腰まわりや足元を温めたり、無理のない範囲で散歩を習慣にしたりしましょう。

「若いころと同じように動かなければ」と頑張りすぎず、疲れた日は早めに休むことも大切。食事ではさまざまな食材を取り入れて栄養バランスのいい食事を心がけましょう。

このタイプの場合、腎を補う「八味地黄丸(はちみじおうがん)」や「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」などが用いられることがあります。

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物忘れを自分のからだを見直すきっかけに

物忘れは「もう年だから」と諦めるのではなく、今の生活を見直すきっかけにもできます。睡眠や食事などの習慣を整えながら、からだの状態を振り返ってみましょう。

漢方薬をセルフケアに取り入れるなら、症状や体質に合ったものを選ぶことが大切。自分に合う漢方薬が知りたいなら、専門家に相談しましょう。

あんしん漢方では、体質や症状に関する内容をフォームに回答するだけで、漢方薬に詳しい医師や薬剤師があなたに合った漢方薬を提案します。購入した漢方薬は自宅に郵送で届くため、薬局などに取りに行く手間もかかりません。

気になる「うっかり」が増えたら、専門家に相談しながら自分に合うセルフケアを始めてみませんか?

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中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

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