手足がジンジン・ピリピリする人へ。タイプ別漢方セルフケア【医師監修】
提供:あんしん漢方
「最近、指先がジンジンする」
「足先がピリピリして落ち着かない」
そんな変化があると、「冷えているだけ?」「年齢のせいかな」と済ませたくなる一方で、病気ではないかと不安にもなりますよね。
手足のしびれには年齢によるからだの変化や病気などのほか、生活習慣による影響などさまざまな原因が考えられます。
手足のしびれを我慢せず、体質から改善するためのセルフケアを始めてみませんか?
手足のしびれはなぜ起こる?

手足のしびれのよくある原因のひとつが神経の圧迫や障害です。たとえば、更年期の女性によくみられる手根管症候群では親指から薬指の一部にしびれや痛みがあらわれます。
また、糖尿病による神経障害では足先からしびれや痛み、冷感が起こることも。「冷えや肩こりもあるからしびれも起こっているんだろう」と決めつけず、しびれを何度も繰り返す場合は一度原因を確認することが大切です。
しびれが続く、範囲が広がる、手先が使いにくい、歩きにくいといった変化がある場合は医療機関に相談しましょう。
漢方医学でみるタイプ別セルフケア

医療機関で緊急性の高い病気などが否定されたうえで、しびれ以外にも冷えや肩こり、疲れやすさなどが気になるなら、漢方医学の視点で全身の状態を見直す方法があります。
漢方では「気・血・水」などのバランスを手がかりに体質を考えます。ここでは代表的な見方と、日常生活のなかでできるセルフケアを紹介します。
「瘀血」タイプ|血の巡りの滞りに注目
漢方医学では、全身に栄養を運ぶ「血(けつ)」の巡りが悪くなる「瘀血(おけつ)」が手足のしびれに関係していると考えます。血が滞ることで必要な栄養が届きにくくなり、神経などの健康が損なわれやすくなるのです。
瘀血の場合、手足の違和感だけでなく、肩こりや頭痛、目の下のくま、月経痛などがあらわれやすいのが特徴です。
セルフケアでは、長時間同じ姿勢を続けないことを意識しましょう。デスクワークなら1時間を目安に席を立ち、部屋の中を歩いたり、痛みのない範囲で肩や脚をゆっくり動かしたりするのがおすすめです。湯船につかってからだを冷やしすぎないようにするのも効果的です。
漢方薬では、痛みやしびれを伴う神経痛や腰痛などに「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」が用いられることがあります。
「血虚」タイプ|疲れや不足のサインに注目
「血虚(けっきょ)」は血が不足した状態を指します。血虚の場合、少し動いただけで疲れる、顔色がすぐれない、肌や髪の乾燥が気になるなど、しびれ以外にも「からだの余力が足りない」と感じるサインが重なる場合があります。
このタイプは、頑張って運動量を増やすよりまず休息と食事を整えることから。忙しいからと朝食や昼食を抜かず、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質に、野菜や海藻なども組み合わせて栄養バランスのいい食事を心がけましょう。
また、夜更かしを続けず、睡眠時間を確保することも大切です。
漢方薬では、血を補う働きのある「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」などが用いられることがあります。
「水滞」タイプ|冷えに注意
体内の水分の巡りが悪くなり、余分な水分がたまる「水滞(すいたい)」も、手足のしびれの原因となることがあります。漢方医学における「水(すい)」は汗や唾液、胃液や関節液などの血液以外の水分のことを指し、からだを潤したり、体温を調節するなどの働きがあります。
水滞になると冷えやむくみ、めまい、頭痛、胃腸の不調などが起きやすいのが特徴です。
そのため、冷房の効いたオフィスでは薄手の羽織りや靴下を使い、生姜などからだを温める作用のある食材を摂ってからだの内・外両側から冷えを防ぎましょう。ストレッチでからだをほぐしたり、軽い筋トレをしたりするのも効果的です。
漢方薬では、からだを温める作用のある「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」が用いられることがあります。
「腎虚」タイプ|足腰の冷えや衰えも気になる
漢方医学では、生命活動の土台である「腎(じん)」が成長や発育、老化などに関わると考えます。その働きが加齢などで低下した状態が「腎虚(じんきょ)」です。
とくに足先が冷えやすい、足腰が重い・だるい、むくみや頻尿が気になるなど、下半身を中心とした不調としびれが重なる場合は腎の状態も踏まえて考えることがあります。
セルフケアでは、腰や足元を冷やしすぎないことを意識しましょう。靴下やひざ掛けで下半身が冷えないようにし、夜は無理のない範囲で湯船につかるのもひとつの方法です。
漢方薬では腎を補う働きのある「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」が用いられることがあります。
あなたの体質に合ったケアで毎日を健康に

同じしびれでも、タイプによって効果的なセルフケアは異なります。漢方薬も冷えの程度や体力、ほかに現れている症状などによって選ばれる処方が異なるため、自己判断で選ぶのではなく、専門家と一緒に自分に合う漢方薬を検討しましょう。
オンライン漢方サービス「あんしん漢方」では、フォームの回答をもとに医師・薬剤師が症状や体質を確認し、あなたに合った漢方薬を提案します。
自宅からオンラインで相談でき、処方された漢方薬は自宅で受け取れるのも特徴です。通院の時間を取りにくい人も、しびれだけでなく冷えや疲れなど、気になる全身の状態をまとめて相談しやすいでしょう。
「もう年だから」と諦めず、自分に合うセルフケアを始めてしびれに悩まされない毎日を目指しましょう。


