顔は暑いのに足先は冷たい…「冷えのぼせ」の養生法
提供:あんしん漢方
秋になって足元の冷えが気になり始めたのに、通勤電車やオフィスでは顔だけほてってメイクが崩れる。夜も足先は冷たいのに、上半身はなんとなく暑い——。
そんな「暑いの? 寒いの?」と戸惑うような状態はありませんか?
漢方では、こうした冷えとほてりが同時に気になる状態をからだ全体のバランスから考えていきます。
大切なのは、ただからだを温めたり冷やしたりすることではなく、今の自分に合った整え方を見つけること。まずは毎日の過ごし方から見直してみましょう。
顔は暑いのに足は冷たい「冷えのぼせ」。漢方ではどう考える?

冷えというと「手足やからだ全体が寒い」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際には、下半身は冷えているのに顔や上半身には熱を感じることもあります。これがいわゆる冷えのぼせです。
漢方医学では、からだの状態を見るとき、からだを動かすエネルギーである「気(き)」、全身に栄養を運ぶ「血(けつ)」、からだをうるおす「水(すい)」という3つの要素で考えます。
冷えのぼせが気になるとき、漢方では気や血の巡りに目を向けます。
たとえば、仕事が立て込んでいたり人間関係で緊張やストレスを感じることが続いたりすると、気持ちまで張りつめてしまうことがありますよね。漢方では、こうしたストレスなどによって気の巡りが悪くなると考えます。
気の滞った状態を「気滞(きたい)」と呼び、下半身は冷えるのに上半身はほてる、といった状態がみられることもあります。また、気は本来上から下へ流れるものです。気の巡りが乱れて下から上へ流れる「気逆(きぎゃく)」も冷えのぼせを引き起こします。
また、血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」といいます。冷えのぼせのほか、肩こりや頭痛、便秘などが起こる傾向があります。
冷えのぼせが気になる日の養生法

漢方の考え方では、食事や睡眠、運動など毎日の暮らしを整えることを大切にします。
仕事や家事に追われる毎日では、新しい習慣を増やすだけでも負担になるもの。特別なことを始めるより、いつもの生活を少し変えるくらいから取り入れてみましょう。
デスクワークの合間にちょこちょこからだを動かす
気づけば午前中ずっと座りっぱなし、という日はありませんか?
そんなときは、1時間に1回ほど立って飲みものを取りに行く、コピーを取りに行くときに少し遠回りする、座ったまま足首を回すなど、こまめに下半身を動かしてみましょう。
まとまった運動時間がとれなくても大丈夫です。「運動しなきゃ」と気負うより、日常のなかで少しずつ動く回数を増やすことで、血や気の巡りをよくすることにつながります。
からだを心地よく温める
冷えのぼせが気になるときは「下半身は冷えているから」と全身を厚着すると、かえって上半身ののぼせがひどく感じることもあります。
足首やおなかなど冷えが気になる部分は守りつつ、上半身は重ね着で調節しやすくしましょう。夜は熱いお風呂で一気に温めるより、ぬるめのお湯にゆったりつかるのがおすすめです。
温かい食べ物を摂る
忙しい日は、朝はアイスコーヒーだけ、昼はサラダ、夜も簡単なものですませる、ということもあるかもしれません。
冷えが気になるときは、からだを内側から温めることも大切。日々の食事に温かいみそ汁やスープ、加熱した野菜などを無理のない範囲で取り入れてみましょう。
夜は早めにオフモードへ
気や血の巡りをよくするには、しっかりと休息を取ることも重要です。
夜は入浴後も仕事のメールを確認したりベッドの中でスマホを見続けたりしがちという場合はできるだけ控え、心身をリラックスさせる時間に置き換えましょう。
眠る前に少しずつオフモードに切り替えることで、睡眠の質を高めることにもつながります。
養生に漢方薬をプラス

毎日の養生を続けても、冷えのぼせが気になる。そんなときは、漢方薬について専門家に相談するのもひとつの方法です。
たとえば、冷えのぼせがあり、血の巡りの滞りが考えられる場合には「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が使われることがあります。
また、ストレスや気分の波など、気の巡りが気になる場合には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」が選択肢になることも。
ただし、同じ「冷えのぼせ」でも、合う漢方薬は人それぞれです。自己判断で選ぶのではなく、医師や薬剤師など漢方に詳しい専門家に相談しましょう。
あんしん漢方は、フォームの回答内容をもとに医師や薬剤師からなる医療チームが、一人ひとりの状態に合わせた医療用漢方薬を提案します。
仕事や家事、子育てでなかなか通院の時間をつくれない人でも、自宅から相談できるのが嬉しいポイント。冷えだけでなく、ほてりや睡眠、むくみなども含めて「今の自分に合う漢方を知りたい」と感じたら、専門家への相談から始めてみるのもひとつの方法です。
専門家の力も借りながら、毎日の不快感を「仕方ない」と我慢せず、自分のからだに合った整え方を探してみてください。


