夜になると不安が止まらない。タイプ別の整え方
提供:あんしん漢方
「夜になると、明日の仕事が気になる」
「子どものことを考えると、悪い方向ばかり想像してしまう」
昼間はいつも通り動けているのに、ひとりになると急に不安が膨らむことはありませんか?
その不安を「心配性だから」と片づける前に、睡眠不足や疲れ、ストレスなど、からだのコンディションにも目を向けてみましょう。
まずは毎日の過ごし方を少し整えることが、気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。
「私、心配性になった?」不安とコンディションの関係

不安そのものは誰にでも起こる自然な反応です。ただ、ストレスが大きくなったり不安を抱えた状態が長く続いたりすると、心だけでなくからだにもさまざまな反応があらわれることがあります。
たとえば、不安が強いと動悸や発汗、頭痛などを伴うこともあります。
「まだ頑張れるから大丈夫」と無理を重ねるのではなく、「最近、寝ても休んだ感じがしない」「仕事が終わっても頭が切り替わらない」など、小さな変化を見逃さないことが大切。
気持ちの問題だと片付けようとせず、睡眠や休養を含めて自分の状態を振り返ってみましょう。
不安感のタイプを漢方医学からチェック
漢方医学では、不安感だけを見るのではなく、疲れやすさ、のどのつかえ、動悸、イライラなど、からだにあらわれているサインも一緒に見ながら体質を考えます。
とくに「気(き)」の巡りや不足などが関係していると考えることがあり、タイプによって取り入れたいセルフケアや選ばれる漢方薬も異なります。タイプ別の特徴やおすすめのセルフケアをみてみましょう。
考えごとが多く、のどや胸がつまる「気滞タイプ」
仕事のことが頭から離れない、人に言いたいことを飲み込みがち、ため息が増えたという人は、「気滞(きたい)」タイプに当てはまることがあります。
漢方医学で「気」は、からだを巡るエネルギーのようなもの。ストレスなどによって巡りが滞ると、気分の落ち込みやイライラだけでなく、のどのつかえや胸の圧迫感、おなかの張りなどがあらわれることがあります。
このタイプは、考え続ける時間からいったん離れることを意識しましょう。帰宅後に10分ほど散歩する、肩を大きく回す、ゆっくり息を吐くなど、からだを動かしながら気分転換するのがおすすめです。
漢方薬では、のどにつかえるような違和感があり、不安感や緊張などを伴う場合に「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」が用いられることがあります。
不安やイライラが一気に込み上げる「気逆タイプ」
突然胸がドキドキする、ちょっとしたことで焦る、不安になると頭に血がのぼるような感覚がある人は「気逆(きぎゃく)」の状態が関係している場合があります。本来は上から下に向けて全身を巡る気が下から上へ突き上げるように上半身にのぼりすぎているタイプです。
このタイプでは「早く落ち着かなければ」と思うほど、かえって気持ちが高ぶることもあります。そんなときは、まず口から長く息を吐いて呼吸のペースをゆるめてみましょう。
帰宅後も仕事のことを考えてしまいがちなら、入浴や着替えを先にしてオンとオフを切り替える時間をつくるのもひとつです。
漢方薬では、精神的な緊張が強く、動悸や不安感、イライラ、不眠などを伴う場合に「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」などが用いられることがあります。
疲れるほど不安になりやすい「気虚タイプ」
仕事と家事を終えるころにはぐったりして、疲れている日はいつもより悪いことを考えてしまうという人もいるでしょう。漢方医学では、気が不足した状態を「気虚(ききょ)」と呼びます。疲れやすい、気力が出ない、食欲が落ちるといったサインを伴うことがあります。
このタイプは「もっと動いて気分転換しよう」と無理をするより、まず休む時間を確保することが大切です。帰宅後の予定を詰め込みすぎず、家事をひとつ翌日に回したり、いつもより30分早く布団に入ったりと、何かを足すのではなく、減らすセルフケアを意識してみましょう。
疲労感や気力の低下に加えて、不安感や不眠などが気になる場合には「加味帰脾湯(かみきひとう)」などが選択肢になることがあります。
漢方では、同じ「不安感」でも適する処方は一人ひとり異なります。「私はこのタイプだからこの漢方」と自己判断せず、体質や現在の症状、服用中の薬などを含めて医師や薬剤師に相談しましょう。
不安をなくすより、まず毎日のコンディションを整えよう

不安な気持ちをゼロにしようと頑張る必要はありません。呼吸を整える、休息をとる、少し歩くなど、できることをひとつから。毎日のコンディションを整えても気になるときは、漢方薬を取り入れる方法もあります。
あんしん漢方は、オンラインで体質や症状について医師や薬剤師に相談できるサービスです。体質に合った医療用漢方薬を自宅で受け取れるため、忙しくて受診の時間をとりにくい人も利用しやすいでしょう。
不安感を抱えているなら、まずは自分の状態について相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。


