朝起きた瞬間のげっそりゾンビ顔にショック! 解消できないだるさの原因は何?

体験談

とにかく体がだるくて何もする気になれない、しっかり寝たはずのに、全く疲れがとれない…。そんな経験はありませんか?
それは、もしかしたらプレ更年期(30〜40代)や更年期(40〜50代)に起こりがちな「更年期のだるさ」の症状かも!?

そんな自分ではどうにもならない更年期症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師がお答えしていきます。

今回は「更年期のだるさ」をテーマに、薬剤師の手塚智子先生にお話を伺ってみました。

美容師なのに、だるさでオシャレする気力さえなくて…疲労困憊です…

美香さん(55歳女性)、美容サロン経営の方からご質問をいただきました。

聞いてください……。このところ食欲もなく毎日だるくて、”生きているものやっと”という感じなんです。どれくらい酷いかというと、朝起きた瞬間にはもう疲労困憊、顔を洗うのも食事をするのも面倒臭くて……。
毎朝鏡にうつるげっそりとしたゾンビ顔を見ているうちに、メイクする気力さえなくしてしまいました。
長年美容師をやってきたのですが、最近では施術をするのがやっとの状態で、お客様と話をするのも億劫なほど。無理やり笑顔をつくることにも疲れ果ててしまっている状態です。
自分で言うのも何ですが、以前はお客様に「道子さんとオシャレやメイクの話をするだけでも楽しい」と言っていただけるほど明るい性格で、トークにもセンスにも自信があったんです。
どうにか以前のようにハツラツとした私に戻る方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
動くのもままならないほどのだるさでお仕事にも支障をきたしているとのこと、さぞおつらい状況かと思います。
今回は、こうした更年期のだるさの原因や改善方法についてお伝えしていきましょう。

だるさの原因は、ホルモンバランスの乱れと「血」「気」の不足にあり

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが急激に減少する更年期には、ホルモンバランスの乱れにより自律神経が不安定になりがち。「疲れやすい」「体が重い、だるい」という症状を感じやすくなります。

東洋医学では、このような症状を、気(生命エネルギー)や血(栄養を運ぶ血液)の不足によるものととらえています。
月経の度に血を消耗してきた女性は、更年期になると血が不足し、血から栄養を与えられる気(生命エネルギー)の量や巡りが悪くなります。
気血が不足すると、体だけでなく気持ちもしっかりと保てなくなります。
また、腎で蓄えている精(気をつくり出す生命活動の基本物質)が不足し、「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる状態になっても、気が不足しパワーが出なくなってしまいます。
これらが原因で、気や血の不足から、だるさ・疲れの症状がでてしまうのです。

次の章ではこうした症状に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

だるさと疲れをやわらげる簡単デイリーケア5選!

1.バランスの良い食事を心がける

だるさの改善には、ビタミンB1・C・Eが多く含まれた食べ物がオススメ。
不規則な食生活は、自律神経やホルモンバランスの乱れにつながるため、規則正しくバランスのとれた食事を心がけましょう。

ビタミンB1
糖質の分解を助け、全身の新陳代謝をアップし、血流を改善する働きがあります。
(豚肉、玄米、うなぎ、レバーなど)

ビタミンC
抗酸化作用や抗ストレス作用があり、ビタミンEと一緒に摂ることで相乗効果を示します。
(赤ピーマン、ブロッコリー、キウイ、レモンなど) 

ビタミンE
ホルモンバランスを整え、血行を促進する働きがあります。
(かぼちゃ、アボカド、アーモンド、オリーブオイルなど)

2.ぐっすり深い睡眠をとる

自律神経の乱れは、だるさや疲れを引き起こします。質の良い睡眠をとり、自律神経を安定させましょう。
心身共にリラックスしてから寝ると、良質な睡眠をとることができます。

・就寝の3時間前には食事を済ませる。
・就寝の2時間前までに40℃くらいのぬるま湯に入浴して体を温める。
・寝る前は携帯やパソコンを触らない。

3.休息時間をしっかりとる

過労やストレスは自律神経に影響を与え、症状を重くします。
「今はこういう時期だからしょうがない」と割り切り、休むことも大切。
家族や周囲の人からの理解を得て、つらいときにはサポートしてもらいましょう。

4.疲れない程度に適度な運動をする

体を動かすと血流が改善され、代謝がアップ。太陽の日差しを浴びることで気持ちも晴れやかになります。
まずは朝の散歩からチャレンジし、徐々にエクササイズや水泳(水中歩行)などの運動を取り入れてみましょう。

5.大豆イソフラボン(エクオール)を摂取する

豆腐や豆乳などの大豆製品に含まれるイソフラボンを摂取すると、体の中でエクオールという成分に変化します。
この成分が女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きをして、だるさや疲れを和らげてくれます。
しかし、日本人の2人に1人はエクオールをつくれないともいわれているため、まずはサプリで取り入れてみるのもいいでしょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

だるさの症状の改善には、即効性のあるホルモン療法やプラセンタ注射に加えて、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方には、加味逍遙散(カミショウヨウサン)が良いでしょう。
乱れた気のバランスや血の滞りや不足を解消して疲れやすさを改善する漢方薬で、更年期特有のさまざまな症状に効果を発揮します。
また、水太りでむくみやすく、胃腸の弱い傾向の方には補中益気湯(ホチュウエッキトウ)のように、胃腸のはたらきを整えて気を補う漢方薬も効果があります。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

あんしん漢方のサービス紹介はこちらをご確認ください。

ひとりで頑張りすぎず、まわりに頼ることも大切

今回は、更年期のだるさに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状を和らげるには、軽い運動やバランスの良い食事はもちろん、ストレスを溜め込みすぎないことが大事。頑張りすぎず、まわりからの協力を得て症状を改善していきましょう。
更年期のだるさや疲れの治療はいくつも選択肢があるので、気軽に漢方薬局や漢方医に相談してみてくださいね。

手塚智子

大学院修了後、研究職に従事し漢方を学ぶ。その後、薬剤師として臨床で働く傍ら様々な接客業を兼業し、渡米。帰国後、体の内外にアプローチ出来ることを目指して薬剤師兼ビューティーディレクターとして就業中。

プロフィール

関連記事