食欲オバケな自分が怖い!生理前デブを卒業する方法は?

体験談

生理の前に体重計に乗ったらいつもの体重よりだいぶ増えていた、生理前になるといつもより食欲が増してしまう……。
それは、もしかしたら月経前症候群(PMS)による体重増加かも!?

実は、多くの女性が月経前に起こるさまざまな症状に悩んでいます。
自分ではどうにもならない生理時の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回は「生理前の体重増加」をテーマに、薬剤師の中田早苗先生にお話を伺ってみました。 

体重増加を止めて…生理前の食欲でダイエットが水の泡!

佳菜さん(36歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

一昨年第二子を出産したのですが、独身時代よりかなり体重が増えてしまい、なかなか体重が戻らないまま今に至っています。
一応ダイエットはしてはいるのですが、困ったことに生理前になると食欲が爆発してしまい、それまでの努力も水の泡に……。この時期は、ごはんも多めに食べてしまうし、夕飯を食べた後にどうしてもケーキが食べたくなって、夜中にコンビニに走ったこともあるほど。
ただでさえ便秘がちで太り気味なのに、生理前はむくみとドカ食いのせいか、一気に体重が2、3キロも増えてしまうこともあるんです。
生理後には嘘のようにこの食欲もすーっと引いていくのですが、そこから頑張ってダイエットしても、どうせまた太るのか…と思うと頑張る気も失せてしまいます。
どうしたらこの生理前の体重増加に歯止めをかけられるでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
お腹がスッキリしない状態だと、それだけで体も気持ちも重たく感じてしまいますよね。
では今回は、生理前に起こる体重増加の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

黄体ホルモンによる食欲増進とむくみが体重増加の原因!

また、このプロゲステロンには、妊娠に備えて体内に栄養を蓄える作用や、血糖値をコントロールするホルモンの効果を下げる作用もあります。そのため、食欲が増したり、低血糖になることによって普段以上に甘いものが食べたくなってしまうのです。

また、東洋医学では、月経の前は気(生命エネルギー)や血(血液)、水(水分)が滞りやすくなると考えられています。血の滞りによる気の巡りの悪化からくる過食や、体からうまく水分を排出できなくなることによるむくみなども体重増加の原因と言えるでしょう。

次の章ではこうした月経前に起きやすい体重増加に対する具体的な解決方法をお伝えしていきますね。

体重増加を抑える3つの簡単セルフケア

1.よく噛んで食べましょう

食欲が増しているときは、どうしても早食いになり、気づかないうちに多くの量を食べてしまいがちです。
意識してよく噛んで食べることで満腹中枢を刺激し、食べる量を適量にとどめられるようにしましょう。
食べ物を口に入れたら、30回程度はゆっくりよく噛むことを目安にしてみてください。

2.間食選びに気をつけましょう

この時期の間食は、太りにくいものや満足感のあるものを選ぶようにしましょう。
口当たりの良いケーキやアイスクリーム、スナック菓子ではなく、噛みごたえのあるナッツ類や繊維の豊富なドライフルーツ、リンゴやナシなどはオススメです。
最近は、低カロリーのダイエット用のおやつなどもたくさんありますので、どうしても甘いものが食べたいときには、そういったものを選ぶようにしてもよいでしょう。

3.香りの作用を活用しましょう

どうしても食欲が増してしまうという方は、生活の中に食欲を抑制したり脂肪を燃焼させる効果のあるアロマを取り入れてみましょう。
食欲抑制にはグレープフルーツやオレンジ、脂肪燃焼にはペパーミントとローズマリー、むくみの解消にはフェンネルが効果的です。
ハンカチやタオルに1、2滴垂らしてそばに置いたり、お風呂に数滴垂らしてアロマバスにするのもオススメです。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

月経前の体重増加の改善には、市販薬に加えて根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)です。「血」や「水」の巡りを良くして水分や老廃物を排泄したり、溜め込んだ脂肪を燃焼させてくれる効果があります。
また、ストレスで過食してしまう方や、肩こりや頭痛がある方には、気の巡りを改善してくれる大柴胡湯(ダイサイコトウ)もオススメです。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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多少の体重増減なら、神経質にならなくて大丈夫!

今回は、月経前の体重増加に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
月経前の多少の体重増加は、妊娠への備えでもありますので、月経後に元に戻るようであれば、あまり神経質にならなくても大丈夫です。食べ方や間食を工夫して、過剰な食べ過ぎを抑えるように心がけましょう。
月経前の体重増加には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。


中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

プロフィール

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