私を襲った悲劇！激しい下痢で結婚記念日のディナーが台無しに…

ちょっと食べ過ぎただけでお腹を下してしまう、お腹が冷えると便意を我慢できなくなる……。
それは、もしかしたらプレ更年期（30〜40代）や更年期（40〜50代）に起こりがちな「下痢」の症状かも！？

そんな、自分ではどうにもならない更年期の不調やつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか？
「健タメ！」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回は「更年期の下痢」をテーマに、薬剤師の清水みゆき先生にお話を伺ってみました。

ひどい下痢症状に悩まされ、外出することすら恐怖です

玲子さん（51歳女性）、会社員の方からご質問をいただきました。

更年期の下痢の原因

更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ります。このホルモンバランスの乱れにより自律神経のバランスが崩れ、腸の働きや便の水分量に不調が生じて下痢が起きるとされています。また、精神的なストレスなどにより腸が過敏に反応して下痢が起きる場合もあります。

東洋医学では、ホルモンバランスの乱れ以外にも、冷えによる水分代謝の乱れや胃腸の働きの低下、過労やストレスなどが下痢の原因と考えられています。

次の章では、こうした更年期の下痢に対する具体的な解決方法をお伝えしていきましょう。

更年期の下痢を改善するデイリーケア3選！

1.水分補給をしっかりしましょう

下痢の症状が続き体の水分が過剰に排出されてしまうと、脱水症状を引き起こす危険があります。下痢症状があるときには、普段以上に水分補給を心がけましょう。冷たい飲み物を一気に大量に飲むと胃腸に負担がかかってしまうため、体を温める効果も期待できる白湯などを飲む習慣づけをしてみてください。
また、コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物の摂りすぎは、体を冷やしてしまいますので控えましょう。

2.おなかを温めて冷やさないこと

つらい下痢の症状を抑えるには、体を温めること、特にお腹を冷やさないことが大事です。普段から暖かく保温性のあるインナーを着用し、夏場でもエアコンが効いている場所に行くときはストールや羽織るものを携帯しておくとよいでしょう。
下痢症状が強いときには下腹部や背中を中心に、カイロなどで温めるのもオススメです。

3.食物繊維と乳酸菌を摂ろう

下痢症状を悪化させないためには、日ごろから腸内環境を整えておくことも大事です。
規則正しく決まった時間に食事を摂ることはもちろん、食物繊維の豊富な食材や乳酸菌を含む食材を取り入れていきましょう。
また、脂肪分の多い食事や刺激の強い香辛料やアルコールなどの取りすぎはお腹を下しやすくしますので控えましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的！

更年期の下痢症状を改善するために、根本的な改善を目的とした漢方薬の服用もオススメです。
特に、今回の相談者様のような下痢症状に悩む方にオススメしたい漢方薬は、胃苓湯（イレイトウ）です。胃腸の水分の循環や消化管の働きをよくして、お腹の冷えや水様性の下痢症状を改善する漢方薬です。
また、むくみや頭痛をともなう方には、水分の循環をよくして下痢症状を改善する五苓散（ゴレイサン）も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてください。

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腸内環境を整え、規則正しい生活を送りましょう

今回は、更年期の下痢症状に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状を和らげるには、日常的に体を冷やさないことを心がけ、規則正しい生活とバランスのとれた食生活を送ることが大事です。
また、下痢などのさまざまな更年期症状の改善には、漢方薬が効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアでなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

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