失恋女子会明けの朝の悲劇…別人級のむくみ顔で外出もできない!

体験談

朝起きて鏡を見たら顔が腫れぼったくて太ったように感じる、お酒を飲んだ翌日は顔がパンパンになる……。
ホルモンのバランスが乱れがちな30代〜50代のミドルエイジ世代の女性のなかには、こうした「顔のむくみ」の症状に悩んでいる方も少なくありません。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を漢方の専門家がお答えしていきます。

今回は「顔のむくみ」をテーマに、薬剤師の中田早苗先生にお話を伺ってみました。

泥酔後のむくみ顔に大ショック!彼を見返すはずがダメ女へ一直線

玲子さん(33歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

3ヶ月ほど前に結婚を考えていた彼と破局し、落ち込んでいた私。
そんな私を元気づけようと、ここ数週間ほど週末のたびに友人たちが食事に誘ってくれるようになったんです。それ自体はありがたいことなのですが……。ちょっと困っていることがあるんです。
失恋女子会をいいことに、毎回イタリアンだの焼肉だのやけ食いしながら話に夢中になっていると、結局大量にお酒も飲んでしまうんです。散々酔って帰宅し、翌朝起きて鏡を見ると、「一体この女は誰!?」っていうくらい顔がパンッパンにむくんだひどい顔が鏡に映ってるんです。
結局、あまりのむくみっぷりとひどい二日酔いで、週末は丸2日間家でだらだらと過ごす羽目になることもたびたびで……。別れた彼を見返す女になるはずが、誰にも相手にされないようなダメ女になっていくばかりで目も当てられない有様なんです。
せめて週末を丸つぶしにするようなひどいむくみ顔をさっとスッキリさせる方法があればもう少し活動的になれると思うのですが、何か良い方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
塩分の強い食べ物やお酒の飲み過ぎは、顔のむくみを悪化させてしまう生活習慣のひとつです。できるだけ早く立ち直って生活を改善していけるといいですね。
今回は、顔のむくみの原因や改善方法について詳しくお伝えしていきましょう。

自律神経の乱れと「腎」の衰えが顔のむくみの原因

顔のむくみは、余分な水分の滞りが顔の皮膚の下で起こった状態で、重力によって朝の起床時に起こりやすいのが特徴です。
通常、体内では常に水分のバランスが保たれていますが、塩分を取りすぎると、体が塩分濃度を一定に保とうとして体液が薄まり細胞間に水分をため込んでむくみが生じます。
また、ストレスや寝不足などによって自律神経が乱れることもむくみの原因になります。

東洋医学では、むくみは「気・血・水(生命エネルギー・血液・水分)」のバランスの崩れによって起こるとされ、原因となる状況や体質により漢方薬を処方します。
また、顔のむくみは主に、生命の源となる生殖や排泄をつかさどる「腎(じん)」の衰えによって起こることが多いと考えられています。

次の章では、こうした顔のむくみの改善に対する具体的な方法をお伝えしていきましょう。

顔のむくみをスッキリ解消するセルフケア3選

1.鎖骨のリンパを流してスッキリ小顔に

顔のむくみを解消するためには、マッサージでリンパや血液の流れを促すことが大事です。
リンパは静脈に沿って網目のように体中に走り、常に老廃物を回収していますが、その最終地点が、顔のすぐ近くにある鎖骨のリンパです。
この老廃物の出口ともいえる鎖骨のリンパが詰まりを取り、老廃物を上手く流すことによって顔のむくみを改善しましょう。

◎顔まわり〜鎖骨のリンパへの流し方

①リンパの流れにそって、顔の中央から左右の耳の前下方にあるリンパ腺へ流す。
②耳の前下方にあるリンパ腺から下へ向かい、顎の下へ流す。
③顎の下から首へ下ろして、鎖骨へ流す。

マッサージをするときは、力を入れずに優しくなでるように行います。
オイルなどをつけ、すべりを良くして肌への摩擦を防ぎましょう。

2.肩こりを改善して血の巡りの改善を!

長時間のデスクワークやスマートフォンによる目の酷使によって姿勢が悪くなったり、顔や肩の筋肉が凝ると血の巡りが悪くなり、顔のむくみの原因になります。
定期的に作業の手を止めて休憩したり、ストレッチをすることで、顔や肩の筋肉の緊張をほぐし、コリを改善するように心がけてみてください。

3.睡眠不足を改善して代謝をUPする

睡眠不足が続き、自律神経が乱れることによって体内の水分代謝が低下し、顔のむくみにつながることがあります。むくみやすいときは、体が疲れて代謝が落ちているサインかもしれませんので、普段よりも早く就寝して疲れを取りましょう。
また、首の高さに合わない枕を使っていると寝返りがしにくくなり、リンパの流れが滞ってむくみを生じることも。自分の体にあった枕を使ってみましょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

顔のむくみを改善するために、利尿剤の服用などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、五苓散(ゴレイサン)です。
飲酒後の顔のむくみや二日酔いの症状がつらい方の体に溜まった余分な「水」を流し、一時的な「水滞(すいたい)」の状態を改善する効果があります。
また、月経前などにむくみの症状の出やすい方には、血を補いながら血の巡りを良くして水分バランスを整えてくれる当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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筋肉のコリをほぐし、血流を改善してスッキリフェイスに!

今回は、顔のむくみに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
リンパマッサージやストレッチなどで血の巡りを良くし、睡眠環境を改善することで自律神経を整え、顔のむくみをスッキリ解消しましょう。
また、こうしたむくみの改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。


中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

プロフィール

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