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もはや「夫源病」! 夫の腹立たしい仏頂面にめまいと吐き気が止まりません…

体験談

仕事のことで思い悩んでいるとめまいを感じて気分が悪くなってしまった、吐き気とめまいに襲われ、食事の支度をするのもつらい状態になってしまうことがある……。
30〜60代の幅広い世代の女性のなかには、こんな「吐き気をともなうめまい」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を漢方の専門家がお答えしていきます。

今回は「吐き気をともなうめまい」をテーマに、薬剤師の中田早苗先生にお話を伺ってみました。 

吐き気とめまいでフラフラ…ストレスフルな夫婦生活で自律神経が限界に

美香さん(46歳女性)、主婦の方からご質問をいただきました。

積もり積もった長年のストレスから、このところすっかり体調を崩してしまい、めまいと吐き気がひどくて何をするにもつらくて仕方がありません。それもこれも、顔を見るだけどころか、最近ではもはや存在を感じるだけでもイラっとする夫のせいなんです。
仕事だからと毎晩飲み歩き、連絡の一つもくれないせいで何度一生懸命作った料理が無駄になったことか……。どこで何をしているのかもわからず、こんなにも私を蔑ろにするのはどこかで不倫しているのではないか、などと疑いながらも、これまでどうにか夫婦生活を送ってきました。
こんな仮面夫婦状態でも、これまでは顔をあわせる機会が少なかったのでまだ我慢できたのですが、最近はリモートワークのせいで、毎日毎日夫が家にいる生活に。悶々とした日々を過ごしているうちに、夫のムスっとした仏頂面を見るたびに神経が高ぶってしまい、ついには謎のめまいと吐き気でグッタリするようになってしまったんです。
病院で検査をしても特に異常はなく、自律神経の乱れとかストレスのせいといわれるばかりで、どうしたらいいかわかりません。このつらいめまいと吐き気、いったいどう対処すれば良いのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
最近では「夫源病」などという言葉もあるようですが、夫婦間の悩みによる長年のストレスから自律神経が乱れ、めまいや吐き気などの不調が起きてしまったのかもしれませんね。
今回は、吐き気をともなうめまいの原因や改善方法について詳しくお伝えしていきましょう。

自律神経の乱れによる消化器と内耳の機能低下が原因に

めまいにはさまざまな原因がありますが、吐き気をともなうめまいには、ストレスが関係している可能性が高いといえます。
過度のストレスを感じることで自律神経が乱れ、胃や腸など消化器系の働きが弱まったり、内耳の平衡感覚器の血流不全が起こったりすることが症状の大きな要因となると考えられます。
他にも、低血圧の方に多い起立性調節障害が原因となっているケース、脳腫瘍、脳梗塞などの重篤な疾患の症状として起こる可能性もあります。
激しい頭痛や手足のしびれがあり、こうした疾患が疑われる場合は、早急に医療機関へ受診するようにしましょう。

東洋医学では、ストレスから自律神経をつかさどる「肝」の働きが衰えることで脳や内耳への血の巡りが悪化し、吐き気やめまいの症状が起こると考えられています。

次の章ではこのような「吐き気をともなうめまい」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

吐き気をともなうめまいを改善するセルフケア3選

1.めまいの発作時には楽な姿勢で休む

めまいの症状があり、吐き気を感じているときは作業を中断し、できるだけ静かな場所で安静にして休養を取るようにしましょう。
嘔吐がある場合は、吐いたものが喉に詰まらないように横向きになり、自分の一番楽な姿勢で安静にします。
ネクタイやベルトなどの体を締めつける物を着用している場合は、ゆるめたり外したりしてできるだけ体に負担のない状態で休むようにしてください。
食欲がない場合は無理をせず、消化が良く胃に負担のかからないものを摂ると良いでしょう。

2.ストレスへの自分なりの対処法を見つけておく

吐き気やめまいの症状を改善するためには、日頃からストレスや疲労を溜め込まないように心がけ、不摂生を避けて規則正しい生活を送るようにすることが大切です。
ストレスの原因となっているものが明確な場合は、その原因を取り除くか、できる限り避けるようにするのがベスト。
それが難しい場合は、自分なりのストレス解消法を見つけてリフレッシュしたり、深く気にしないようにするなどの発想の転換をし、つらい気持ちを抱え込まないようにすると良いでしょう。

3.自律神経を整える生活を

自律神経の乱れから起こるめまいや吐き気の症状を起きにくくするためには、普段から規則正しい生活を送ること、栄養バランスのとれた食事、良質な睡眠をとることに加えて、適度な運動を習慣づけて全身の血の巡りを良くすることも効果的です。
ストレッチやウォーキングなどの軽めのエクササイズを取り入れて体の血流を促すことは、ストレスの解消やリラクゼーションにも繋がります。
体に負担がかからない程度に毎日の生活の中に取り入れてみると良いでしょう。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

吐き気をともなうめまいを改善するためには、セルフケアに加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)です。
心身ともに疲れてストレスを感じやすく、吐き気をともなうめまいや動悸、喉のつかえがある方の神経を鎮め、胃腸の働きを良くする効果があります。
また胃腸が弱く、めまいに加えて吐き気や嘔吐がある方には、体内の水分の滞りによる「水毒(すいどく)」の状態を解消し、症状を和らげる効果のある半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)も良いでしょう。

自分の症状や体質にぴったりマッチした漢方薬を選ぶのは難しいと感じがちですが、「オンラインAI漢方」では、お悩みの症状を元にAIがあなたにぴったりな漢方薬をご案内しています。
自宅にいながら気軽に始められますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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自律神経を整え、リラックスして過ごしましょう

今回は、吐き気をともなうめまいに悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
症状の改善には疲労や睡眠不足を避け、規則正しい生活を送ることで自律神経を整えたり、適度な運動をして血流を良くすることが大切です。
ストレスを感じたら深呼吸で気持ちを整え、リラックスして過ごすようにしましょう。

また、こうしためまいの症状の改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。


中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

プロフィール

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