年齢とともに二日酔いが辛い!加齢とお酒、うまく付き合うためのコツ

35-45才

【お悩み】加齢とともに弱くなってしまったお酒。楽しく晩酌したいんです!

【お悩み】

アラフォーになってから、お酒に弱くなったように感じます。子どもが寝た後に晩酌するのが日課になっていたのですが、年齢とともに次の日にお酒が残るように・・・。少し量を増やしただけで、頭痛や二日酔いの症状も出るように。せっかく楽しく晩酌しているのに、一日の始まりが憂鬱になってしまいます。二日酔いになりにくい方法などあれば知りたいです。(35歳・主婦)

年齢と共にお酒に弱くなったように感じている女性は、案外、多いのではないでしょうか。子育て・仕事・介護など悩みが多くなる40代以降の女性にとって、お酒はストレス発散方法として取り入れたい日もありますよね。

以前と同じ量を飲んでいるのに、次の日に持ちこしてしまうと、せっかくの楽しい時間も台無しになってしまいます。

そこで「年々、お酒に弱くなってしまった」というお悩みに対するお答えとして、二日酔いと加齢の関係、さらに二日酔いに効果的な漢方について、あんしん漢方の管理栄養士・中田早苗さんに教えてもらいました。

どうして年齢とともに二日酔いになりやすくなるの?

二日酔いの原因は、はっきりとは解明されていませんが、現状では「アセトアルデヒド」と「脱水症状」が主な原因だと言われています。

アセトアルデヒド

二日酔いは、アセトアルデヒドを肝臓が分解しきれないことで起こると考えられています。アセトアルデヒドは、毒性が強く、吐き気や動悸、頭痛を引き起こすはたらきがあるとされているため、二日酔いの原因と言われているのです。

一般に、加齢とともに肝臓の分解機能は低下します。また、女性は男性より肝臓が小さいため、より影響が出やすくなると言われています。

肝臓の分解機能が低下し、アセトアルデヒドが分解しきれず体内に蓄積されやすくなる結果、二日酔いが起こりやすくなるのです。

脱水症状

アルコールには利尿作用があるため、多量に摂取することで脱水症状に陥りやすくなります。脱水の主な症状は、頭痛や喉の渇き、めまいなどで、二日酔いと症状が重なるため、二日酔いの原因と考えられています。

更年期世代は加齢に伴って体内の水分量が減少するのが特徴です。

そのため若い頃よりも、飲酒による血中アルコール濃度が高くなりやすく、その結果、二日酔いの症状が出やすくなると考えられます。

二日酔いには漢方で体の中から改善

​​年齢とともにひどくなる二日酔いには、漢方薬でのアプローチがおすすめです。漢方薬は、内科でも二日酔いの吐き気、頭痛、腹痛などの治療に処方されています。

西洋医学とは異なり、病名がつかない未病と呼ばれる不調にも対処できる点が漢方の特徴です。

漢方医学では、二日酔いの原因は、主に水分バランスの乱れにあると考えられています。症状としては、「口渇」「むくみ」「頭痛」「嘔吐」があげられます。

漢方薬には水の巡りを整えてくれるものがいくつかあるので、水分量の減少する年齢における二日酔いの改善や予防に役立つでしょう。

二日酔いにお悩みの方におすすめの漢方薬2つ

そこで、二日酔いに役立つ漢方薬を以下に2つおすすめします。

・五苓散(ごれいさん):アルコールによって胃の中に余分な水分がたまりますが、五苓散は胃の中の余分な水分を取り除く効果があります。二日酔い、頭痛や腹痛、吐き気やおう吐、水溶性の下痢などの症状に用いられます。

・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):のぼせ気味な人に向く薬とされ、アルコールによってたまった胃の熱をさまします。二日酔い、更年期症状のほか、めまいや動悸などに用いられます。

漢方薬を服用する際の注意点 

漢方薬はその人の体質に合っていないと、効果が現れないだけでなく、副作用が起こる場合があります。

自分に合う漢方薬を見つけるためにも、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

漢方で二日酔いを解消して楽しい飲酒を

加齢による二日酔いは、肝臓機能の低下と水分量の減少が原因と考えられます。体の内側から水分バランスを整えてくれる漢方薬は、根本的な対処として取り入れやすいでしょう。

自分の体に合った漢方薬を見極めるためにも、漢方薬を服用する場合は、専門家に相談し、体質に合った漢方薬を処方してもらうのがおすすめです。

教えてくれたのは:管理栄養士・中田早苗さん

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗

薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

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