老けたくないなら腸を見よ!117歳女性の研究でわかる “−17歳若返る習慣”

「いつまでも若々しく、健康でいたい」——そんな願いを抱く人にとって注目すべき研究結果が、スペインから届きました。2023年に117歳で亡くなったマリア・ブラニャス・モレラさん。彼女は世界最高齢としてギネスにも登録された人物ですが、なんと実際の年齢より17年も若い生物学的年齢を維持していたことが明らかになったのです。
驚くべきはその若さの“秘密”が、彼女の腸内環境と深く関係していたこと。腸内年齢は、なんと乳幼児並みだったというのです。バルセロナ大学のマネル・エステラー教授率いる研究チームが行った分析によれば、モレラさんの腸内には、若さと健康を支える特有の細菌群がバランスよく存在しており、それが心身の老化を防ぐカギになっていたといいます。(※1)
腸は“第二の脳”、アンチエイジングの鍵を握る
腸には、消化だけでなく免疫・ホルモン分泌・精神状態など、全身の健康を支える機能があることが近年の研究で明らかになってきました。特に注目されているのが、腸と脳の密接な関係。腸内環境が整うことで、肌の調子が良くなったり、気分が前向きになったりといった変化を実感する人も増えています。
つまり、腸を整えることは「見た目の若さ」や「内面の元気さ」を保つために不可欠。モレラさんの例は、それを長寿という形で証明してくれたとも言えるのです。
モレラさんの“腸活”生活とは?
彼女の生活習慣もまた、腸活・アンチエイジングに理想的なものでした。
■毎日ヨーグルトを3個食べる
発酵食品で善玉菌を継続的に補給。腸内フローラを良好に保つベースに。
■地中海式の食事スタイル
野菜、魚、オリーブオイルを中心とした食生活。抗酸化作用に優れ、腸にも美肌にも良い影響が。
■運動と知的習慣の継続
105歳まで毎朝運動を欠かさず、新聞も読むなど脳の刺激も継続。ストレスをため込まないライフスタイル。
■飲酒・喫煙は一切なし
腸内環境を悪化させるリスクを排除するクリーンな習慣。(※2)
彼女の生活は決して特別なことをしていたわけではありません。むしろ、誰にでも実践可能な「ちょっと意識を変えるだけ」の積み重ねでした。
「まだ若い」と思う間に始めたい“腸活貯金”
30代くらいになると、ホルモンバランスや代謝が少しずつ変化し始めます。肌のくすみ、便秘、疲れやすさなど、小さな“エイジングのサイン”を感じ始める人も多いはず。そんな今だからこそ、腸活を通して“内側からの若さ”を育てることが重要です。
たとえば——
・朝食にヨーグルト+フルーツをプラス
・発酵食品(キムチ、納豆、味噌など)を日常に取り入れる
・夜のスマホタイムを短くして、腸のリズムを整える睡眠を意識する
これらの小さな習慣が、5年後、10年後の“あなたの若々しさ”をつくっていくのです。
若さは「選べる時代」へ
研究チームは「高齢が必ずしも病気と結びつくわけではない」という希望のメッセージも伝えています。年齢を重ねることは避けられなくても、“どう年を重ねるか”は、自分次第。
腸から始まるアンチエイジング。
今日の食事から、あなたの未来は変わっていくかもしれません。
参考文献