道産の“おいしい”で健康に!主婦の友社も注目・北海道の「ヘルシーDo」って知ってる?

“おいしい”と“健康”を両立させた食品が、今、北海道から全国へと広がりを見せています。北海道独自の食品機能性表示制度「ヘルシーDo(ドゥ)」は、地域産業の活性化と道民の健康寿命延伸を両立させる先進的な取り組みです。
この取り組みは、主婦の友社主催「第1回 すごい!健康長寿力アワード2024」の受賞団体のひとつに選ばれました。
食と健康を両立する、北海道ならではの挑戦

北海道は、全国でも特に高齢化が進行しており、道民の健康寿命の延伸が急務となっていました。一方で、豊かな自然と食材に恵まれた地として、農畜水産物や加工食品の地域資源が豊富です。
これらの地域資源を活用しながら、健康支援と産業振興の両立を目指したのが「ヘルシーDo」制度です。
取り組みの概要

「ヘルシーDo」は、北海道が独自に策定した食品機能性表示制度。
科学的根拠に基づいた機能性素材が含まれている道産食品に認定マークを付けることで、消費者に「健康に配慮した食品選び」を促す仕組みです。平成25年4月にスタートし、今年で13年目を迎えます。
本取り組みは地元企業にも波及し、認定商品が次々と誕生しています。現在は91社、173商品が「ヘルシーDo」に認定されており、スーパーマーケットや道の駅などでの販路拡大にもつながっています。
特に注目された事例では、トマトのGABAや鮭由来のアスタキサンチンを活用した製品が話題となり、観光地での土産品としても人気が高まっています。
また、道内外の企業による「道産原料×機能性」商品の開発が進み、制度の波及効果が広がっています。
北海道ブランドを超えて、次のステージへ

北海道は今後、 認定商品の国際展開や国内の他地域との連携も視野に入れており、機能性食品を軸にした“地域ブランド戦略”としての深化を目指しています。
道内大学や研究機関との共同研究、さらには「健康経営」との連動による企業向けサポートも期待されています。
「健康の可視化」はこれからの地域政策におけるキーワードの一つです。「ヘルシーDo」は、単なる認証制度ではなく、地域の「食」と「医療・健康」をつなぐインフラとして機能し始めている印象を受けました。
今後はその先進性を全国にどう共有していくかが注目されます。
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