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【創業200年】最後の紅屋が手がける名作コスメ「小町紅 クラシカ」

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毎日、鏡の前で。唇に色を重ねるその儀式が、あなたの気持ちを切り替える瞬間だとしたら。小さな容器ひとつに、200年の物語が詰まっているとしたら__それだけで、何か特別な気がしませんか?

江戸時代から変わらぬ製法で紅を作り続ける企業があります。創業200周年を迎えた株式会社伊勢半ホールディングス。昭和の懐かしいデザインに伝統の紅を宿した「小町紅 クラシカ」が発売されました。

紅という美の表現と、200年のものづくりの哲学について、広報担当の阿部さんに伺いました。

昭和のあこがれが、いま甦る

__制作の背景をお聞かせいただけますか?

「昭和を象徴するクラシックな意匠と、日本の伝統を一緒にできたら魅力的な商品になるのでは—そういう想いで企画いたしました」(阿部さん/以下同)

__どのようなプロセスでこのデザインにたどり着いたのでしょう。

「1950年に発売した『キスミー特殊口紅』の繰り出し式ケースに着目しました。金属製の容器には細やかな装飾がエンボスで施され、当時10色以上展開されていたカラーも可愛らしく見えました。

その色の中から、クリーム、ミント、バイオレットの3色を選び、現代版として小町紅の紅板にアレンジしました。

創業200周年という節目に伊勢半の歴史を見つめ直したとき、昭和という時代は、紅屋から総合化粧品メーカーへ進化し和風から洋風へとめざましく変化する転換期だったのです。

その時代の空気感を、現代のお客様にも感じていただきたいと思いました」

1%の紅に込められた繊細なこだわり

__商品の本質的な特徴は何でしょう?

「小町紅は、江戸時代から変わらぬ秘伝の製法で作られています。紅花の花弁に含まれる色素全体の中でも、ほんの1%の赤色色素だけを用います。

紅職人たちの手作業で、山形県の紅花を丁寧に精製して色素を抽出していきますが、紅花の生育状況はその年その年で違いますし、気温や湿度なども変化しますので、自然とも対話しながら作業を進めることになります」

多様な世代に広がる共感

__ユーザーからも好評だったようですね。

「20代から30代の若い方からも大きな反響をいただきました。紅というのに、キラキラの器の中に見える色はメタリックグリーンで、それが水に濡れたとたんに鮮やかな紅色に変わります。

この色の変化は江戸時代から変わっていないものですが、私たちに新鮮な驚きをもたらしてくれます。

付けると素肌の色を透かしてそれぞれの色に発色することも、個性を尊び多様性を認め合う時代に馴染み、好感を持って受け入れられているのかもしれません。

紅ミュージアムを2019年にリニューアルして『紅』と『化粧』の歴史をより広く伝えるようになって以降、昭和レトロや大正モダンなコスメを好む方にもご好評をいただいています。ギフトとしてのご購入も増えています」

200年の思いを次世代へ

__株式会社伊勢半ホールディングスは「最後の紅屋」とお伺いしました。

「秘伝の製法を200年守り続けることは、地味で時には厳しいものです。終戦間際の東京大空襲では、当時の伊勢半当主は家族と従業員、店舗のすべてを失いました。にもかかわらず、焼け残った蔵の原料を使ってすぐに製造を再開したのです。

粗悪品でも作れば売れる時代でしたが、品質にこだわり、たとえ苦境に置かれても『本物を届け続ける』という意志が、代々受け継がれています。

現在、日本で紅を製造しているのは伊勢半だけです。その責任の重さを感じながら、これからの時代をどう歩むか__常に問い続けています」

__最後に、「小町紅 クラシカ」に込められた想いをお聞かせください。

「単なる商品ではなく、200年の物語と職人たちの想いが結晶したものです。昭和のノスタルジア、伝統工芸の価値、『美しくありたい』という人間の願い__それらが交差する作品です。使い手の皆さんが、この紅を通じて日本の文化や美意識の奥深さを感じていただきたい。それが200周年を記念した商品として、伝えたかったことなんです」

毎日を彩る、日本の美

本日は、株式会社伊勢半ホールディングスの阿部さんに「小町紅 クラシカ」に込められた開発背景と日本の伝統美についてお伺いしました。

昭和のレトロデザインと江戸時代から継承される秘伝の製法が出会った、小町紅 クラシカ。それはただの口紅ではなく、200年の歴史と職人たちのひたむきな想いが結晶したものなのです。

日本で唯一紅を製造し続ける企業として、次世代への責任を感じながら商品開発に臨む姿勢。そこには『美』だけでなく、文化を守ることの尊さが息づいていました。

「小町紅 クラシカ」は、紅ミュージアムおよび伊勢半紅オンラインショップで購入できます。毎日のメイクの時間に、200年の伝統が生み出す「自分だけの赤」を体験してみてはいかがでしょうか。

<取材協力先>
株式会社伊勢半ホールディングス
担当者:広報 阿部様
本社所在地:東京都千代田区四番町6-11
企業公式サイト:https://www.isehangroup.jp/
商品公式URL:https://isehan-beni-shop.com/?pid=187035346

<取材・編集>
健タメ!編集部

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