上司と会話中も鼻水がタラリ…花粉症に苦しめられ鼻がカピカピ!

体験談

ちょっと外に出ただけでサラサラと水のような鼻が滝のように出てきてつらい。鼻をかんでも通りが良くならず、鼻づまりで夜も眠れない…。
2月〜5月にかけての花粉シーズン、こうした「花粉症による鼻水」に悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回は「花粉症による鼻水」をテーマに、薬剤師の中田早苗先生にお話を伺ってみました。

止まらない鼻水と鼻づまりを止めて…昼も夜もつらくてたまりません!

綾子さん(36歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

数年ほど前から花粉症になり、冬の終わりから春先にかけて鼻水やくしゃみが止まらず仕事にも全く集中できない日々を送っています。
特に一番辛いのが鼻の症状で、出勤途中の電車の中でも会社に着いてからも、1日中、まるで牛のヨダレのように止まらない鼻水と、“ズピズピ”と音が鳴るほどの鼻づまりに悩まされています。ずっと何も話さずに、家でひたすら鼻をかんでいられればまだ良いのですが、仕事中はそうも言っていられません。
昨日の上司との打ち合わせ中も鼻水と鼻づまりのせいで「あい、ぞのようでぃではいいだじまずで。(はい、そのように手配致しますね)」みたいな感じの受け答えになってしまい、上司から「え?何て!?いいから鼻かんでこい」と失笑される始末。しかも、何度となく鼻をかむせいで鼻の周りもカピカピの皮向け状態に…。
夜は夜で今度は鼻づまりも悪化し、右を向いて寝ても左を向いて寝ても息が詰まって窒息しそうな状態で寝付きも悪くなり、すっかり睡眠不足な毎日です。
どうにかこの嫌な鼻の症状を解消したいのですが、何か良い方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
花粉症による鼻水は水っぽいことも多く、タラタラと垂れて来ることも多いので頻繁に鼻をかめないような状況だと本当につらいですよね。
今回は、花粉症による鼻水の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

花粉症による鼻水は体に溜まった余分な「水」が原因

花粉症は、鼻腔内に入ってきたスギ等の花粉に対する免疫反応により、いろいろな症状が引き起こされるアレルギー症状です。スギ以外にもイネやブタクサなどさまざまなアレルゲンがあり、それぞれの花粉が飛散する季節に症状が起こります。
特に鼻水の症状は花粉症によく見られる症状のひとつで、粘り気がなく水のようにサラサラとした透明な鼻水が止まらずに出てくるのが特徴です。

東洋医学では、「気・血・水(生命エネルギー・血液・水分)」のバランスが崩れて体に余分なものが溜まることで花粉症の不快症状が現れると考えられており、なかでも鼻水は、「水」のバランスが乱れ、体内に余分な「水」が溜まることによって生じるとされています。

次の章では、このような「花粉症による鼻水」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

花粉症による鼻水症状を和らげる3つの対処法

1.鼻腔の湿度を保ち、部屋の加湿を心がける

鼻腔が乾燥することで鼻づまりはもちろん、鼻水の症状も強くなることをご存知でしたか?
特に寒い季節は空気が乾燥しているため、マスクをすることで鼻腔内の湿度を保つように心がけましょう。
また、室内が乾燥していても鼻水や鼻づまりが悪化することがあるため、加湿器などを利用して部屋を加湿することもオススメです。
部屋の湿度は40〜60%が理想的ですが、加湿器がない場合は、洗濯物を室内に干したり浴槽のお湯を張って浴室のドアを開けておくだけでも湿度を上げることができます。鼻の症状がつらいときにぜひ試してみてください。

2.体を温めることで冷え&花粉症状改善を

水のようにサラサラとした鼻水が出る症状は、体の冷えにより「気・血・水」のバランスが崩れた「寒証(かんしょう)」の状態になることによって起こると言われています。
体を冷やさないように気をつけ、なるべく体を温める食べ物である「温性食物」を摂取することで体を温めるようにしましょう。

◎体を温める温性食物
玉ネギ・カボチャ・ニンジン・ニンニク・ショウガ・桃・サクランボ・ミカン

3.鼻の花粉症状に効くツボ押しをする

鼻水がタラタラと流れてきて全然止まらない!  
そんなときにオススメのツボが、鼻水を抑える効果のあるツボ「大椎(だいつい)」です。

◎大椎(だいつい)
場所:首を前に倒したとき、首と背中の付け根に飛び出る骨の下にあるツボ。

指でくぼみの部分をぐっと押したり、カイロで温めたりすることで鼻水や鼻づまりなど、鼻に関わる不快な症状の緩和が期待できます。花粉症以外にも、風邪の引き始めで鼻水が出るときにも効果があります。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

花粉症による鼻水を改善するために、抗アレルギー薬の服用や、注射などの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)です。
鼻水症状が悪化し、鼻がつまって出てこない、という症状のある方の体を温めて鼻をすっきり通してくれる効果があります。
また、サラサラとして透明な鼻水が滝のように流れてくるような症状のある方は、発汗を促し体内の余分な「水」を取って鼻の症状を改善する効果のある小青竜湯(ショウセイリュウトウ)も良いでしょう。

鼻腔の乾燥を防いで体の冷えを改善しましょう

今回は、花粉症による鼻水に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
鼻水の症状の改善のためには、体を冷やさないようにすることや鼻腔を乾燥させないように心がけることが大切です。
鼻水や鼻づまりで寝苦しいときには鼻の症状の改善に効果的なツボ押しも試してみてくださいね。
また、こうしたつらい花粉症の症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。


中田早苗

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 中田 早苗 薬剤師。認定運動支援薬剤師。就実大学薬学部卒業。病院薬剤師として約7年間勤務後、漢方薬局で2年間勤務。ファスティングマイスターとして100名以上のファスティングをサポート。TiktokやInstagramでファスティング・美腸を普及する活動も行っている。

プロフィール

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