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体が”臭う”のは食生活のせい!? 私も石けんの香り漂う女になりたい!

体験談

汗をかく時期は脇の下からモワッと臭いにおいが上がってくる。夜になって下着を脱ぐとなんだか臭くて嫌になる…。
こうした自分ではどうにもならないつらい症状の緩和や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか?
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回は「体臭」をテーマに、薬剤師の竹田由子先生にお話を伺ってみました。

脱いだ肌着が脂臭い! 清潔にしているのになぜ体が臭うの?

綾子さん(36歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

大の肉好きで、週に3回は焼肉やステーキ、ハンバーグを食べなくては気が済まないほど肉食な私。夫も同じく肉食のため、ふたりして結婚以来5年ほどそんな生活を続けているのですが、最近気になることがあるんです。
それは、自分の体から放たれる“臭い”のこと。冬場はそうでもないんですが、春や夏の暑い日に仕事から帰宅して肌着を脱ぐと、モワッと嫌な臭いがすることに気づいてしまって…。「ん?」と思い、私が脱ぎ散らかしていったパジャマをクンクンすると、やっぱり臭いんです。しかも酸っぱいような臭いまでして、思わずウゲッと顔をしかめてしまったほど。
洗濯だってこまめにしているのですが、たった1日でなぜこんな悪臭を放つのか…。汗をかきやすい時期というのもありますが、隣の席の同僚は同年代なのに夕方すれ違っても汗の匂いひとつせず、石けんの香りを優雅に漂わせています。
そういえば、ランチタイムに近くのバーガーショップで買ってきたハンバーガーをかぶり付く私の横で、彼女はランチタイムに手作りのお弁当とサラダを食べていましたね…。やっぱり普段の食生活も体臭に関係あるのでしょうか?
私も割と綺麗好きで清潔にしているはずなのにこの差はいったい!?
どうしたらこの気になる体臭を改善することができるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
汗をたくさんかく季節は、時間の経過とともにある程度の体臭を感じるのは仕方のないことでもありますが、普段の食生活や生活習慣、衣類の素材などによって臭いの強さに大きな差が出ることがあります。
今回は、体臭の原因や改善方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

体臭は汗の過剰分泌と菌の繁殖や蒸れによる酸化が原因

体臭の主な原因は汗ですが、全身に分布する汗腺「エクリン腺」から出るサラサラとした汗は、体温調節の機能を種としており、ほとんどが水分で、分泌されたときには臭いがありません。
一方、汗をかきやすい脇やおへそ周り、外陰部付近などにある汗腺「アポクリン腺」から出る汗は、微かな臭いによりフェロモンのような役割を持ち、タンパク質や脂質などを多く含むために菌が繁殖しやすく、臭いが強くなりがちです。
また女性は月経にともなうホルモン変化から皮脂腺が刺激され、月経前には皮脂の分泌が増え、皮脂腺中の脂肪酸が参加することや、ナプキンによる蒸れから臭いが強まることもあります。

東洋医学では、汗は体内で生命活動に必要な水分「津液」とされますが、この汗の分泌をつかさどる「肺」の衰えにより過剰に汗が分泌されると考えられています。

次の章では、このような「体臭」を改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

体臭を解消する簡単セルフケア3選

1.体を清潔に保つデイリーケアで体臭予防を!

体臭が気になるときは、衣類の素材にも気を配りましょう。下着や肌に直接触れる衣服の素材には、汗や皮脂を吸着しやすく臭いにくい綿やリネン、シルクなどがオススメです。
特に綿100%の素材は、通気性や吸水性、速乾性にも優れているため、体臭の予防には最適です。
外出時に汗をかいてしまったらそのままにせず、吸水性の良いコットンタオルや、市販の汗拭きシート、デオドラントシートなどを携帯してこまめに拭き取り、気になる場所を清潔に保つことも大切です。
また、入浴の際は、うなじや耳の後ろ、脇の下や肘や膝の裏、足の指の間や性器の近くなど、汗が溜まりやすかったり、シワの多い部位を洗う際は、洗浄料をしっかりと泡立て入念に洗ってすすぎ残しのないようにしましょう。

2.腸内環境を整えて臭いの発生を抑える

肉類やバター、チーズ、チョコレートなどの動物性タンパク質や脂肪分の多い食品は、体内で分解されることでアンモニアや硫化水素などの臭いの強い物質を発生させたり、脂肪酸となって刺激の強い体臭の元になります。
体臭が気になる場合は、こうした食品を控え、腸内環境を整える食材を積極的に摂るようにしましょう。特に、乳酸菌を含むヨーグルトやオリゴ糖、食物繊維の豊富な海藻類やきのこ類、発酵食品の納豆などがオススメです。

3.「大包」のツボ押しで発汗をコントロールする

月経前や更年期によるホルモンの乱れから汗の量が増えてしまっている、という方には顔汗や脇汗など上半身の汗をおさえるツボ「大包(だいほう)」を刺激するのがオススメです。

◎大包(だいほう)
場所:脇の下の付け根から3cmほど下にあり、胸を覆うように腕を組んだときに指があたる部分にあるツボ。
両手を使い、指でゆっくり5秒ほど押します。体臭の元となる発汗をコントロールしたり、更年期のホットフラッシュによるのぼせや発汗を抑えるのにも効果的です。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

気になる体臭を改善するために、市販の制汗剤を活用するなどの選択肢に加えて、根本的な改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方には、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)がオススメです。冷えがあって汗をかきやすく、むくみやすい方の胃腸の働きを整えて水分代謝を整えていきます。
また、ストレスによって汗や体臭を感じている方には、自律神経のバランスを整えて、ストレスによる不安や症状をやわらげる桂枝加竜骨牡蛎湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)も良いでしょう。
一方、更年期のほてりや口の渇き、多汗がある場合には知柏地黄丸(チバクジオウガン)もオススメです。

日頃から体臭の発生を予防するケアを心がけましょう

今回は、体臭に悩む方のためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
体臭の予防のためには、衣類や体を清潔に保ち、こまめに汗を拭き取ること、また食生活を見直して腸内環境を整え、体臭が強くなるのを抑えることが大切です。
また、こうした気になる臭いの症状改善には、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

竹田由子

薬剤師 竹田由子(たけだゆうこ) 臨床薬学専門。病院で10年以上医薬品情報室に長年従事し、医薬品に関する情報に精通。 元漢方・生薬認定薬剤師、薬膳漢方マイスター。 漢方の活用で月経痛時の鎮痛剤を減量できた自身の経験から「日常の不調はまず漢方」をモットーに体の不調を我慢する女性へ対し情報発信している。

プロフィール

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