保湿しているのに乾く肌、見落とされがちな原因とは
化粧水や乳液をきちんと使っているのに、時間が経つと肌がつっぱる。
「もっと保湿しないとダメなのかな」と感じたことはありませんか?
乾燥肌の正体は、うるおい力の低下

乾燥は「保湿が足りないから起こる」と思われがちですが、それだけが原因ではありません。肌のうるおいは、角層の中で水分を抱え込み、逃がさない仕組みによって保たれています。
この働きを担っているのが、細胞間脂質(セラミド)やNMF(天然保湿因子)です。
年齢や生活習慣、栄養状態の影響でこの機能が弱まると、高保湿な化粧品を使っても水分はすぐに失われてしまいます。つまり乾燥の正体は、「塗り足りない」のではなく、うるおいを作り、それを保つ力そのものが弱っている状態なのです。
近年、肌の乾燥は外側のケアだけでなく、体の内側の環境とも関係していることが研究の面から注目されています。
そこで鍵になるのが、体の中の環境を整える善玉菌「プロバイオティクス」です。
最近よく聞く“腸活”が肌にも関係する理由

実際に、国内外で行われた人を対象とした複数の臨床研究では、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスを一定期間摂取した人において、肌の水分量が増加し、経皮水分蒸散量(TEWL)が低下する傾向が確認されています。
TEWLは、肌からどれだけ水分が逃げやすいかを示す指標で、この数値が低いほど、うるおいを保ちやすい肌状態と考えられます。
こうした結果から、腸内環境を意識したケアが、肌のうるおいを守る力を内側から支えるアプローチとして注目されるようになってきました。
では、食事だけで腸内環境を整えようとするとどうでしょうか。
成人女性が目標とされる食物繊維量は1日18g以上。ごぼうなら約2〜2.5本分、レタスでは2〜3玉分に相当します。これを毎日、意識して摂り続けるのは、忙しい生活の中では簡単ではありません。
だからこそ、現実的な選択肢としてお伝えしたいのが、腸活サプリの活用です。サプリメントを上手に取り入れることで、腸内環境を意識する習慣を続けやすくなります。
スキンケアを頑張っているのに乾燥が改善しないと感じたときは、「何を塗るか」だけでなく、肌を育てる環境が整っているかにも目を向けてみてください。
【参考文献】Jwo J-Y, et al: Effects of probiotics supplementation on skin photoaging and skin barrier function: A systematic review and meta-analysis. Photodermatol Photoimmunol Photomed 39(2): 122–131, 2023.
<この記事の監修者>

水谷 優実
美容薬剤師・漢方養生指導士。
調剤薬局での勤務経験を持ち、薬学の知識と美容の専門性をかけ合わせた視点で活動。流行に左右されない、科学的根拠に基づく美容とセルフケアを発信している。出産後の体調不良をきっかけに腸内環境の重要性を実感し、漢方や栄養学の視点から体質改善をサポート。フェイシャルエステサロンを運営し、内側から美しさを育てるケアを提案している。
【今日から腸活】
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