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ちっとも痩せない顔の肉…シュッとしたフェイスラインの小顔になりたい!

体験談

ダイエットしているのに顔だけがぽっちゃりしたまま変わらない。なんだかいつも顔がむくんだようになっていてフェイスラインがスッキリしない…。
こんな顔の脂肪の落ちにくさに悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

こうした自分ではどうにもならないダイエットに関する悩みの解消や体質改善には、漢方薬がよく効くことをご存知でしたか? 
「健タメ!」では、読者からの体験談をもとに、お悩みに関する原因や対処法を、医師や薬剤師がお答えしていきます。

今回はダイエットにおける「顔痩せ」をテーマに、薬剤師の竹田由子先生にお話を伺ってみました。

長年の不摂生のせい!?体は細いのに顔だけがパンパンに太る理由は何?

玲子さん(43歳女性)、会社員の方からご質問をいただきました。

よく、体は割と太っているのに小顔でシュッとしたお顔のおかげで着痩せするタイプの方っているじゃないですか。私、そういう方が本当に羨ましくて! 
私の場合、完全にその逆。手足は割とスラッとしているのに顔にお肉たっぷり、まん丸なせいで、結構な「おデブ」に見えていると思うんです。特にニットやアウターを着込む冬なんて、身長が高いので、「巨漢」って感じで…。
若い頃はそこまででもなかったのですが、仕事が忙しく、不摂生な日々が続いた30代半ば頃から加速度的に顔が丸くなっていった気がします。
数年前までは連日、接待飲み会が入ったり、そうでなくても夜遅くに外食や出来合いのものを食べる日が続き、翌朝顔がパンパンにむくんでしまうことが続いていたせいもあるかもしれません。
いまやそれもむくみというより完全に脂肪に変わり、年齢的なたるみ感も加わり、まるでブルドックのような顔に…。ガリガリに頬がこけるほどに痩せたいわけではありませんが、もう少しシュッと引き締まったフェイスラインになれたら、と思うばかりです。何か良い方法はないでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
顔が太るのは肥満とは限らず、むくみや表情筋の衰えなどのさまざまな要因があります。やみくもにダイエットすればいいというわけではないのが難しいところですよね。
今回は、スッキリと「顔痩せ」をする方法について、詳しくお伝えしていきましょう。

肥満に加えて、むくみや表情筋の衰えも「顔太り」の原因に

顔が太るのは、体全体・顔に肉がついているという「脂肪太り」以外にも、血行不良やホルモンの影響による「むくみ」、加齢による「表情筋の衰え」が原因となっていることがあります。

「脂肪太り」は食べ過ぎや運動不足、高脂質な食事の摂りすぎなどが多く、運動やカロリー摂取を控えるなどの全身のダイエットを行うことで顔の脂肪も少しずつ落ちていくと考えられます。
また、「むくみ」による顔太りであれば、塩分の多い食事や飲酒、ストレスや冷えなどから血行やリンパの流れが滞り、むくみが慢性化して脂肪に変化してしまっている可能性があるため、生活の改善が急務です。

「表情筋の衰え」によるフェイスラインのもたつきは、普段から表情の変化に乏しかったり、咀嚼力が弱く、柔らかいものばかり食べているなどの生活習慣に加えて加齢によるたるみも加わっていることも多いため、表情筋のトレーニングなども取り入れて改善すると良いでしょう。

次の章では、こうしたさまざまな顔太りを改善するための具体的な方法をお伝えしていきましょう。

スッキリ小顔になるためのセルフケア3選

1.「脂肪太り」タイプは食生活の改善と有酸素運動を

太り気味で、体の脂肪と同様に顔の脂肪も溜まって顔がパンパンになっている「脂肪太り」タイプの方は、有酸素運動と食生活の見直しで全身の脂肪を落とすことで顔もスッキリしてくる可能性が高いです。
まずは全身痩せを目指してウォーキングやジョギング、スイミングなどの有酸素運動を取り入れ、食べ過ぎや高脂質の食事を控えて高タンパク低カロリーの献立に切り替えるようにしてみましょう。

2.「むくみ太り」タイプは生活習慣を見直す

冷えやストレス、お酒の飲み過ぎや睡眠不足から血やリンパの巡りが悪くなると、顔がむくみがちになり、むくみが慢性化することで顔の脂肪に変化してしまいます。
不摂生かつ不規則な生活を改善することや、夏でも温かい飲み物を飲むようにするなど、体を温めるようにすることが大切です。
また、体内の塩分濃度を一定に保つ機能により、塩分を摂りすぎると顔のむくみが起こることがあります。1日の塩分摂取量は7g以下に抑えましょう。

3.「表情筋の衰え太り」タイプは顔の筋トレを!

表情筋の衰えや加齢により重力とともに衰えるたるみには、顔の筋肉を動かして鍛えることが大切です。
表情筋を最大限に動かして「あいうえお」の5文字を繰り返すだけの簡単なエクササイズをご紹介します。
表情筋が鍛えられるのはもちろん、むくみ改善や脂肪燃焼効果もあり、二重アゴやほうれい線の解消にもつながるエクササイズですので、ぜひ毎日実践してみてください。

◎あいうえおエクササイズ
①「あ」口を縦に大きく開き、あごをグーッと下げるように伸ばす
②「い」こめかみや首筋に力が入るのを意識しつつ口を大きく横に広げる
③「う」唇を前に突き出し、顔のパーツをギュッと中央に寄せるようにする
④「え」舌を前方に長く伸ばし、口を横に大きく開いて頬を高くする
⑤「お」口を大きく開き、ほうれい線が見えないくらいに皮膚を伸ばす
※一文字あたり10秒ほどキープします。

根本的な体質改善には漢方薬が効果的!

スッキリと顔痩せをするために、セルフケアや市販薬や処方薬の服用などの選択肢に加えて、根本的な体質改善を目的としている漢方薬の服用もオススメです。

特に、今回の相談者様のような症状に悩む方に適した漢方薬は、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)です。冷えや血行不良による顔のむくみが慢性化してしまった方の体に溜まった余分な水分を胃腸の働きと水分代謝を改善して老廃物とともに流し、むくみ太りを改善する効果があります。
また、おなか周りを中心に太り気味で、食べ過ぎや運動不足から顔にも肉がついてしまっている方には、便通を促して体内の余分な老廃物を排泄し、脂質代謝を高める効果のある防風通聖散(ボウフウツウショウサン)も良いでしょう。
ストレスで夜に暴飲暴食して、翌朝後悔するようなタイプは、便通を促し老廃物を排出しやすくするだけでなく、自律神経を整える働きもある大柴胡湯(ダイサイコトウ)がオススメです。

ぽっちゃり顔の原因を知ることが「顔痩せ」の第一歩!

今回は、スッキリ顔痩せするためのセルフケアや漢方薬をご紹介してきました。
やせにくいと言われる顔をスッキリと改善するためには、「脂肪太り」「むくみ」「表情筋の衰え」のどれが原因で顔が太っているのかを知り、太り方のタイプ別に正しくケアしていくことが大切です。
また、こうしたさまざまなダイエットにおいて、漢方薬が大きな効果を発揮した例もたくさんあります。セルフケアだけではなかなか痩せられない場合は、ぜひお近くの漢方医や漢方薬局に相談してみてくださいね。

竹田由子

薬剤師 竹田由子(たけだゆうこ) 臨床薬学専門。病院で10年以上医薬品情報室に長年従事し、医薬品に関する情報に精通。 元漢方・生薬認定薬剤師、薬膳漢方マイスター。 漢方の活用で月経痛時の鎮痛剤を減量できた自身の経験から「日常の不調はまず漢方」をモットーに体の不調を我慢する女性へ対し情報発信している。

プロフィール

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